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後編
しおりを挟む「仕方ない、なの?」
「うん……だって、私みたいな地味なの、人気なくても仕方ないよ。姉さんみたいな美女じゃないし」
「彼への想いはないということ?」
「うん、もう大丈夫! あの人に執着はないよ」
それでも涙は出たけれど。
「ごめん、私、何で泣いてるんだろう……」
でも本当に、彼と一緒にいたいとかはない。
「気をつけて帰るのよ」
「あ、うん。でも、姉さんは?」
「私は今から用事」
「そう……頑張ってね」
「ありがと!」
翌日、レッドフィルの死が確認された。
衝撃は大きかった。
だが私はすぐに知ることとなる。
姉が暗殺したのだと。
「姉さん……ごめん、私のせいで仕事増やして」
「いいえ、あれは私が望んだことよ。貴女は関係ないわ。だから貴女は何も思わないで」
「……そう」
「妹を傷つけるような人間を私が許せなかった、それだけのことよ」
◆
レッドフィルとの別れから十年。
私は犬の調教を仕事にしている男性と結婚した。
そして姉も一緒に暮らしている。
夫は心が広い人だった。
だから、私が「姉もここに住まわせたい」と言った時にも、理解を示してくれた。
夫のおかげで今も大好きな姉と共にあれている。
これは何よりも嬉しいことで。
彼には言葉にできないくらい深く感謝している。
◆終わり◆
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