婚約者を妹に奪われもやもやするので魔法を使って発散していたところ、とある青年の目にとまり、人生は思わぬ方向へ進んでいくこととなりました。

四季

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3話「魔法の件は」

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「ウィーグ様。申し訳ありません、魔法の件は仰る通りです」

 隠れていろと言われたが出ていくことにした。

 甘かったのは私だ。
 私が逃げていることはできない。

「貴女は……!」
「魔法を使っていたのは私です」
「やはりそうでしたか」

 おろおろする父親へ視線を向ける。

「庇ってくれてありがとうお父様。でも私、もう隠れてはいられません。ここまできたら本当のことを話そうと思うのです」
「だが……」
「大丈夫です、お父様」

 私はウィーグに目をやる。

「それで、ご用は何でしょうか?」

 ……ウィーグの目的は『勧誘』だった。

 彼が持つ私設魔法団へ入らないかという話だったのだ。

 聞くに特別怪しい集団というわけではなさそうで。
 どうやら国王軍の一部らしい。

「そうですね、興味があります」
「ありがとうございます!」

 そうして私は彼についていくことを決めた。

 婚約は破棄となったしすることもない。
 ならば家でぼんやりしているより動いている方が良いだろう。

 こうして私の人生は動き出す。
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