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後編
しおりを挟む「では、プトレッツォ。貴方との婚約、破棄します」
こちらから捨ててやる。
「なっ……なんだと!? お前が言うな!!」
「慰謝料も支払っていただきますので」
「何を言っているんだ! 勝手な! 身勝手過ぎる!」
「……貴方の浮気行為には証拠がありますので。今になって何か言っても無駄です。……では、さようなら」
その後私は両親にも協力してもらってプトレッツォから金をもぎ取ることに成功した。
それですべてが解決するわけではない。でも何もないよりかは気分的にましだ。嫌々支払われた慰謝料だとしても、多少は慰めになる。
それから数年、私は、運良く良家の子息と結婚することができた。
一方プトレッツォはというと、結婚相手を探すもなかなか良い人が見つからず気に入った人からは相手してもらえずで――相手探しにかなり難航しているようだ。
また、その影響で自信を喪失し、体調不良で寝込む日が増えているのだとか。
◆終わり◆
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