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後編
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その後私は本格的に薬屋で手伝いをするようになった。
結婚は諦めたのだ。
それよりもやりたいことをする道を選んだ。
また、店の手伝いはもちろんだが、個人的な薬の研究を行うようになっていった。これは完全に好奇心からの行動である。ただ、父はわりと寛容な人だったので、それを受け入れてくれた。おかげで私はのびのびと研究できた。
で、数年後、私はついに画期的な薬を発明することに成功する。
近年患者が増えている不治の病の治療薬。
思ったより早く完成して。
それによって多くの患者の命が助かることとなった。
私は国王からも表彰を受け、それからはより良い環境で薬の研究をさせてもらえることになった。
私はこれからもこの道を行く。
多くの命を救うために。
……それと、自分の知的好奇心を満たすために。
◆
ちなみにオードブレはというと、例の不治の病にかかるも「あの女が作った薬なんぞ怪し過ぎて使えん!」と意地を張り、そうしているうちに悪化していってしまって死亡したそうだ。
◆終わり◆
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