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その後 二話「雨の中、姉との再会」
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家の方へ歩いていくと、家の前でうろついている姉の姿が見えた。きょろきょろしながら、雨で誰もいない外を歩き回っている。時折何か声を発しているようだったが、その声は雨音に掻き消されていて、何と発しているのかまでは聞き取れない。
「姉さん!」
私は今出すことのできる最大の声で、そう発した。
すると、姉の視線がこちらへ向く。
その瞬間、彼女の表情が晴れた。瞳は、快晴の空を映すレンズのよう。
「マリエ!」
姉はそう叫び、大地を蹴って駆け出す。
私に向かって直進してきている。
「姉さん!」
「マリエ!」
お互いを呼ぶ声が重なる。
まさに感動の再会、といった雰囲気だ。
——そして数秒後。
姉はジャンプするように地面を蹴り、飛びかかってくる。そして、そのまま私を抱き締めた。姉の髪が、私の頬を優しく撫でる。
「マリエ! どこへ行っていたの!? 心配したのよ!?」
「ごめん、姉さん……」
「無事ならいいの! けど、心配したわ!」
「心配かけてごめん、姉さん……」
余計な心配をさせてしまったことは申し訳ないと思っている。
あの時、訪ねてきたのがカイだと判明した時点で逃げていれば、あるいは姉を呼んでいれば、こんなややこしいことにはならずに済んだかもしれなかった。
つまり、こんなことになって心配をかけることになったのは、私のせい。私の行動に問題があったのだ。
ただ——申し訳ないと思いながらも、心の隅には、「心配してもらえたのだ」と少し嬉しく思っている自分がいて。
「さ! 家へ帰りましょう! 早く!」
「……そうね。ありがとう、姉さん」
そう言葉を交わした——瞬間。
白蛇の姿のジェネが、私の濡れた体をするりと登ってきた。
「ま、マリエ! 蛇!」
姉はジェネの存在に気がついていなかったらしく、私の体に絡みついて登ってくるところを目にして、初めて声をあげた。
「あ。えぇ。けど大丈夫よ」
「ちょっと待っていて! すぐに追い払うわ!」
姉は私の発言をちっとも聞いていない。
「あの、姉さん……」
「ホウキか何か持ってくるから! じっとして待っていて!」
「姉さん! 違うの!!」
このままではジェネが攻撃されかねないと考え、私は叫んだ。
すると姉はきょとんとした顔をする。
「違うって……どういう意味?」
「この蛇は悪くないの。むしろ善良よ。カイにさらわれそうになった私を助けてくれたの」
私の発言をまともに受け取ることはできなかったようで、姉は、まだしばらく、きょとんとした顔をし続けていた。が、ジェネを攻撃することはしないでくれた。
その後、ジェネは勝手に地面に降りる。
少し落ち着いてから、私は姉に手を引かれて家へ帰った。
長時間にわたり雨を浴びていた体は、海に飛び込んだのかというほど濡れていて、服ももう使い物にならない状態になっていた。濡れすぎていて、晴れた日にじっくり干さなければまともに着られないような状態になってしまっているのである。
それゆえ、服はすべて着替えることになった。
着ていた衣類を全部脱ぎ、姉に濡れタオルで体を拭いてもらい、タンスの奥に眠っていた昔の寝巻きを着る。髪はしっかりと水分を拭き取り、垂れてこないよう布で包んでおく。
また、ずぶ濡れのジェネの体は、私が布で拭いた。
「今から温かい飲み物を作るわね」
取り敢えずの手入れを終え、休憩していた私に、姉は声をかけてくれる。
「ホットミルク? ホットティー? マリエは何がいいかしら」
「何でもいいわよ、姉さん」
「姉さん!」
私は今出すことのできる最大の声で、そう発した。
すると、姉の視線がこちらへ向く。
その瞬間、彼女の表情が晴れた。瞳は、快晴の空を映すレンズのよう。
「マリエ!」
姉はそう叫び、大地を蹴って駆け出す。
私に向かって直進してきている。
「姉さん!」
「マリエ!」
お互いを呼ぶ声が重なる。
まさに感動の再会、といった雰囲気だ。
——そして数秒後。
姉はジャンプするように地面を蹴り、飛びかかってくる。そして、そのまま私を抱き締めた。姉の髪が、私の頬を優しく撫でる。
「マリエ! どこへ行っていたの!? 心配したのよ!?」
「ごめん、姉さん……」
「無事ならいいの! けど、心配したわ!」
「心配かけてごめん、姉さん……」
余計な心配をさせてしまったことは申し訳ないと思っている。
あの時、訪ねてきたのがカイだと判明した時点で逃げていれば、あるいは姉を呼んでいれば、こんなややこしいことにはならずに済んだかもしれなかった。
つまり、こんなことになって心配をかけることになったのは、私のせい。私の行動に問題があったのだ。
ただ——申し訳ないと思いながらも、心の隅には、「心配してもらえたのだ」と少し嬉しく思っている自分がいて。
「さ! 家へ帰りましょう! 早く!」
「……そうね。ありがとう、姉さん」
そう言葉を交わした——瞬間。
白蛇の姿のジェネが、私の濡れた体をするりと登ってきた。
「ま、マリエ! 蛇!」
姉はジェネの存在に気がついていなかったらしく、私の体に絡みついて登ってくるところを目にして、初めて声をあげた。
「あ。えぇ。けど大丈夫よ」
「ちょっと待っていて! すぐに追い払うわ!」
姉は私の発言をちっとも聞いていない。
「あの、姉さん……」
「ホウキか何か持ってくるから! じっとして待っていて!」
「姉さん! 違うの!!」
このままではジェネが攻撃されかねないと考え、私は叫んだ。
すると姉はきょとんとした顔をする。
「違うって……どういう意味?」
「この蛇は悪くないの。むしろ善良よ。カイにさらわれそうになった私を助けてくれたの」
私の発言をまともに受け取ることはできなかったようで、姉は、まだしばらく、きょとんとした顔をし続けていた。が、ジェネを攻撃することはしないでくれた。
その後、ジェネは勝手に地面に降りる。
少し落ち着いてから、私は姉に手を引かれて家へ帰った。
長時間にわたり雨を浴びていた体は、海に飛び込んだのかというほど濡れていて、服ももう使い物にならない状態になっていた。濡れすぎていて、晴れた日にじっくり干さなければまともに着られないような状態になってしまっているのである。
それゆえ、服はすべて着替えることになった。
着ていた衣類を全部脱ぎ、姉に濡れタオルで体を拭いてもらい、タンスの奥に眠っていた昔の寝巻きを着る。髪はしっかりと水分を拭き取り、垂れてこないよう布で包んでおく。
また、ずぶ濡れのジェネの体は、私が布で拭いた。
「今から温かい飲み物を作るわね」
取り敢えずの手入れを終え、休憩していた私に、姉は声をかけてくれる。
「ホットミルク? ホットティー? マリエは何がいいかしら」
「何でもいいわよ、姉さん」
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