81 / 207
episode.80 かつて異なる道を選んだ
しおりを挟む
エアリとリゴールがブラックスターへ連れていかれていた、その頃。
侵入してきた賊をすべて片付けたデスタンは、騒ぎの直前リゴールがエアリの部屋に行っていたことをバッサから聞き、エアリの部屋へ駆け込んだ。
だが、室内に人の気配はなく、エアリの剣とリゴールの本が床に落ちているだけだった。
その光景を目にしたデスタンは、顔をしかめ、一人呟く。
「遅かった、か……」
数秒後、リョウカが入室してくる。
「二人は!?」
「どうやら連れ去られてしまったようです」
デスタンの返答に、リョウカは肩を落とす。
「そんな……」
落ち込んだ様子の彼女には目もくれず、本と剣を広い集めるデスタン。
数秒後、リョウカは彼の背中に問う。
「で、これからどうする!? 探しに行く!?」
デスタンはすぐには答えない。
なかなか答えが返ってこないことに苛立ったリョウカは、叫ぶ。
「ちょっと! エアリたちが心配じゃないの!?」
リョウカはデスタンにツカツカと歩み寄り、彼の肩をガッと掴む。
「ねぇっ!!」
直後、デスタンは振り向く。
彼はリョウカを睨んでいた。凄まじい形相で。
これには、さすがのリョウカも怯む。
「黙れ」
親の仇でも睨んでいるかのような、目つき。
地獄の底から湧き出たかのような、声色。
それらをいきなり目にしてしまったリョウカは、顔をこばわらせ、デスタンの肩から手を離す。そしてそのまま、一歩、二歩と、後退した。
「な……」
リョウカの声は震えていた。
「一体何なのっ……!?」
しかし、その数秒後には、普段のデスタンに戻った。
「失礼。二人を探してきます」
デスタンの様子が、またしても変わった。そのことに、リョウカは戸惑いを隠せていない。彼女は、何がどうなっているのか分からない、というような顔をしている。
しかしデスタンはというと、そんなことはまったく気にかけていない。
先ほど拾った、剣から戻ったペンダントとリゴールの本を手に、体の向きを反転させる。そして、そのまま扉に向かって歩き出した。
「ちょ、ちょっと! ちょっと待ってよ!」
エアリの部屋から退室すべく歩き出したデスタンの背を追って、リョウカも足を動かし始める。
「無視しないでよ! もう!」
デスタンに振り回され続けるリョウカだった。
屋敷の外は静かかつ穏やか。人通りはほとんどなく、近くに馬車を置いておく小屋があるだけだ。その他にあるのは、自然だけ。
リゴールやエアリを拐われ悶々としていたデスタンは、一人、屋敷の外を歩き回る。
何か痕跡がないかを調べるという意味も兼ねて。
侵入してきた賊の中で落命してはいない者たちの見張りは、リョウカに任せてきた。
人間誰しも、すべてを一人でこなすことはできない。が、賊の見張りなどという危険な役割を、バッサら一般人に頼むことは難しい。
それゆえ、デスタンは、見張りを引き受けてくれたリョウカには感謝している。
ただ、感謝はしているが、共に行動したいとは思っていないようだ。それは、もしかしたら、デスタンの胸の内に「無関係な者を巻き込みたくない」という思いがあったからかもしれない。
単に誰かと行動することが苦手なだけかもしれないが。
屋敷の周囲を一通り歩き、特に何の痕跡もないことを確認したデスタンが、屋敷へ戻ろうとしていた——その時。
「……見つけた」
背後から聞こえた小さな声に反応し、デスタンは素早く振り返る。
するとそこには、彼によく似た女性——ウェスタが立っていた。
「ウェスタ……」
「兄さん」
デスタンとウェスタ、二人の視線が重なる。
かつて異なる道を選んだ兄妹の再会である。
「王子誘拐はブラックスターの命か」
「……さぁ」
次の瞬間。
はっきりしない言葉を返したウェスタの首に、デスタンは包丁を突きつけていた。
ちなみに、デスタン持っている包丁は、ホワイトスターを脱出する時に所持していたナイフの代わりとして、バッサから貰った物である。
「答えろ、ウェスタ」
デスタンは冷ややかに言い放つ。
だが、ウェスタは怯えない。
首に刃物を突きつけられてもなお、冷静さを保っている。
「……刃物での脅し。陳腐」
「王子をどこに連れていった。ブラックスターか」
「……知らない」
デスタンの包丁を握る手に、力が入る。
それでも、ウェスタは落ち着いている。
「答えろ!」
「……それはできない。けど」
「けど?」
「……兄さんをブラックスターへ連れてゆくことはできる」
ウェスタは静かに言って、背後に立つ兄へと視線を向けた。
暫しの沈黙の後。
デスタンは包丁を握る手を下ろす。
「それは真実か」
「……嘘はつかない。そもそも、嘘をつく理由がない……」
再び、二人の視線が重なる。
一度目とは違った意味で。
「なら、連れていけ」
兄の言葉によってウェスタの口角が微かに持ち上がったことに、デスタン自身は気づかない。
ウェスタはデスタンへ、片手を差し出す。
デスタンはその手を取る。
「……移動する。ブラックスターへ」
彼女の繊細な唇から、言葉が放たれる。
そして、二人の姿がその場から消え——る、直前。
「ふはははは! 待たないか!」
どこからともなく、男性の声が響いた。
周囲の反応など微塵も気にしないような、躊躇のない、やたらと大きな声。至近距離で放たれたら耳を傷めそうな声。
デスタンも、ウェスタも、その声の主が誰であるかすぐに分かった。
ただ、その正体に気がついた時の心情は、大きく違っていただろうけど。
「グラネイト様、登場ッ!!」
近くの木、その高い位置の幹から飛び降り、グラネイトが姿を現した。人が乗るのは危ないような、かなり高い場所から飛び降りたが、着地は見事に成功。その結果は素晴らしい。
が、着地のポーズは、かなり残念な雰囲気をまとったポーズだった。
左足を耳にぴったりくっつくほど大きく上げ、唯一地面についている右足は爪先立ち。両腕は真上へ伸ばし、手のひらが空へ向くように手首を反らしている。
妙なポーズをとるグラネイトを目にし、一番に声を発したのはウェスタ。
「……そんな。どうして……」
侵入してきた賊をすべて片付けたデスタンは、騒ぎの直前リゴールがエアリの部屋に行っていたことをバッサから聞き、エアリの部屋へ駆け込んだ。
だが、室内に人の気配はなく、エアリの剣とリゴールの本が床に落ちているだけだった。
その光景を目にしたデスタンは、顔をしかめ、一人呟く。
「遅かった、か……」
数秒後、リョウカが入室してくる。
「二人は!?」
「どうやら連れ去られてしまったようです」
デスタンの返答に、リョウカは肩を落とす。
「そんな……」
落ち込んだ様子の彼女には目もくれず、本と剣を広い集めるデスタン。
数秒後、リョウカは彼の背中に問う。
「で、これからどうする!? 探しに行く!?」
デスタンはすぐには答えない。
なかなか答えが返ってこないことに苛立ったリョウカは、叫ぶ。
「ちょっと! エアリたちが心配じゃないの!?」
リョウカはデスタンにツカツカと歩み寄り、彼の肩をガッと掴む。
「ねぇっ!!」
直後、デスタンは振り向く。
彼はリョウカを睨んでいた。凄まじい形相で。
これには、さすがのリョウカも怯む。
「黙れ」
親の仇でも睨んでいるかのような、目つき。
地獄の底から湧き出たかのような、声色。
それらをいきなり目にしてしまったリョウカは、顔をこばわらせ、デスタンの肩から手を離す。そしてそのまま、一歩、二歩と、後退した。
「な……」
リョウカの声は震えていた。
「一体何なのっ……!?」
しかし、その数秒後には、普段のデスタンに戻った。
「失礼。二人を探してきます」
デスタンの様子が、またしても変わった。そのことに、リョウカは戸惑いを隠せていない。彼女は、何がどうなっているのか分からない、というような顔をしている。
しかしデスタンはというと、そんなことはまったく気にかけていない。
先ほど拾った、剣から戻ったペンダントとリゴールの本を手に、体の向きを反転させる。そして、そのまま扉に向かって歩き出した。
「ちょ、ちょっと! ちょっと待ってよ!」
エアリの部屋から退室すべく歩き出したデスタンの背を追って、リョウカも足を動かし始める。
「無視しないでよ! もう!」
デスタンに振り回され続けるリョウカだった。
屋敷の外は静かかつ穏やか。人通りはほとんどなく、近くに馬車を置いておく小屋があるだけだ。その他にあるのは、自然だけ。
リゴールやエアリを拐われ悶々としていたデスタンは、一人、屋敷の外を歩き回る。
何か痕跡がないかを調べるという意味も兼ねて。
侵入してきた賊の中で落命してはいない者たちの見張りは、リョウカに任せてきた。
人間誰しも、すべてを一人でこなすことはできない。が、賊の見張りなどという危険な役割を、バッサら一般人に頼むことは難しい。
それゆえ、デスタンは、見張りを引き受けてくれたリョウカには感謝している。
ただ、感謝はしているが、共に行動したいとは思っていないようだ。それは、もしかしたら、デスタンの胸の内に「無関係な者を巻き込みたくない」という思いがあったからかもしれない。
単に誰かと行動することが苦手なだけかもしれないが。
屋敷の周囲を一通り歩き、特に何の痕跡もないことを確認したデスタンが、屋敷へ戻ろうとしていた——その時。
「……見つけた」
背後から聞こえた小さな声に反応し、デスタンは素早く振り返る。
するとそこには、彼によく似た女性——ウェスタが立っていた。
「ウェスタ……」
「兄さん」
デスタンとウェスタ、二人の視線が重なる。
かつて異なる道を選んだ兄妹の再会である。
「王子誘拐はブラックスターの命か」
「……さぁ」
次の瞬間。
はっきりしない言葉を返したウェスタの首に、デスタンは包丁を突きつけていた。
ちなみに、デスタン持っている包丁は、ホワイトスターを脱出する時に所持していたナイフの代わりとして、バッサから貰った物である。
「答えろ、ウェスタ」
デスタンは冷ややかに言い放つ。
だが、ウェスタは怯えない。
首に刃物を突きつけられてもなお、冷静さを保っている。
「……刃物での脅し。陳腐」
「王子をどこに連れていった。ブラックスターか」
「……知らない」
デスタンの包丁を握る手に、力が入る。
それでも、ウェスタは落ち着いている。
「答えろ!」
「……それはできない。けど」
「けど?」
「……兄さんをブラックスターへ連れてゆくことはできる」
ウェスタは静かに言って、背後に立つ兄へと視線を向けた。
暫しの沈黙の後。
デスタンは包丁を握る手を下ろす。
「それは真実か」
「……嘘はつかない。そもそも、嘘をつく理由がない……」
再び、二人の視線が重なる。
一度目とは違った意味で。
「なら、連れていけ」
兄の言葉によってウェスタの口角が微かに持ち上がったことに、デスタン自身は気づかない。
ウェスタはデスタンへ、片手を差し出す。
デスタンはその手を取る。
「……移動する。ブラックスターへ」
彼女の繊細な唇から、言葉が放たれる。
そして、二人の姿がその場から消え——る、直前。
「ふはははは! 待たないか!」
どこからともなく、男性の声が響いた。
周囲の反応など微塵も気にしないような、躊躇のない、やたらと大きな声。至近距離で放たれたら耳を傷めそうな声。
デスタンも、ウェスタも、その声の主が誰であるかすぐに分かった。
ただ、その正体に気がついた時の心情は、大きく違っていただろうけど。
「グラネイト様、登場ッ!!」
近くの木、その高い位置の幹から飛び降り、グラネイトが姿を現した。人が乗るのは危ないような、かなり高い場所から飛び降りたが、着地は見事に成功。その結果は素晴らしい。
が、着地のポーズは、かなり残念な雰囲気をまとったポーズだった。
左足を耳にぴったりくっつくほど大きく上げ、唯一地面についている右足は爪先立ち。両腕は真上へ伸ばし、手のひらが空へ向くように手首を反らしている。
妙なポーズをとるグラネイトを目にし、一番に声を発したのはウェスタ。
「……そんな。どうして……」
0
あなたにおすすめの小説
【完結】冷酷伯爵ディートリヒは、去った妻を取り戻せない
くろねこ
恋愛
名門伯爵家に政略結婚で嫁いだ、正妻エレノア・リーヴェルト。夫である伯爵ディートリヒ・フォン・アイゼンヴァルトは、
軍務と義務を最優先し、彼女に関心を向けることはなかった。
言葉も、視線も、愛情も与えられない日々。それでも伯爵夫人として尽くし続けたエレノアは、ある一言をきっかけに、静かに伯爵家を去る決意をする。
――そして初めて、夫は気づく。
自分がどれほど多くのものを、彼女から与えられていたのかを。
一方、エレノアは新たな地でその才覚と人柄を評価され、
「必要とされる存在」として歩き始めていた。
去った妻を想い、今さら後悔する冷酷伯爵。前を向いて生きる正妻令嬢。
これは、失ってから愛に気づいた男と、
二度と戻らないかもしれない夫婦の物語。
――今さら、遅いのです。
「がっかりです」——その一言で終わる夫婦が、王宮にはある
柴田はつみ
恋愛
妃の席を踏みにじったのは令嬢——けれど妃の心を折ったのは、夫のたった一言だった
王太子妃リディアの唯一の安らぎは、王太子アーヴィンと交わす午後の茶会。だが新しく王宮に出入りする伯爵令嬢ミレーユは、妃の席に先に座り、殿下を私的に呼び、距離感のない振る舞いを重ねる。
リディアは王宮の礼節としてその場で正す——正しいはずだった。けれど夫は「リディア、そこまで言わなくても……」と、妃を止めた。
「わかりました。あなたには、がっかりです」
微笑んで去ったその日から、夫婦の茶会は終わる。沈黙の王宮で、言葉を失った王太子は、初めて“追う”ことを選ぶが——遅すぎた。
さようならの定型文~身勝手なあなたへ
宵森みなと
恋愛
「好きな女がいる。君とは“白い結婚”を——」
――それは、夢にまで見た結婚式の初夜。
額に誓いのキスを受けた“その夜”、彼はそう言った。
涙すら出なかった。
なぜなら私は、その直前に“前世の記憶”を思い出したから。
……よりによって、元・男の人生を。
夫には白い結婚宣言、恋も砕け、初夜で絶望と救済で、目覚めたのは皮肉にも、“現実”と“前世”の自分だった。
「さようなら」
だって、もう誰かに振り回されるなんて嫌。
慰謝料もらって悠々自適なシングルライフ。
別居、自立して、左団扇の人生送ってみせますわ。
だけど元・夫も、従兄も、世間も――私を放ってはくれないみたい?
「……何それ、私の人生、まだ波乱あるの?」
はい、あります。盛りだくさんで。
元・男、今・女。
“白い結婚からの離縁”から始まる、人生劇場ここに開幕。
-----『白い結婚の行方』シリーズ -----
『白い結婚の行方』の物語が始まる、前のお話です。
君への気持ちが冷めたと夫から言われたので家出をしたら、知らぬ間に懸賞金が掛けられていました
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
【え? これってまさか私のこと?】
ソフィア・ヴァイロンは貧しい子爵家の令嬢だった。町の小さな雑貨店で働き、常連の男性客に密かに恋心を抱いていたある日のこと。父親から借金返済の為に結婚話を持ち掛けられる。断ることが出来ず、諦めて見合いをしようとした矢先、別の相手から結婚を申し込まれた。その相手こそ彼女が密かに思いを寄せていた青年だった。そこでソフィアは喜んで受け入れたのだが、望んでいたような結婚生活では無かった。そんなある日、「君への気持ちが冷めたと」と夫から告げられる。ショックを受けたソフィアは家出をして行方をくらませたのだが、夫から懸賞金を掛けられていたことを知る――
※他サイトでも投稿中
敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される
clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。
状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。
【コミカライズ決定】魔力ゼロの子爵令嬢は王太子殿下のキス係
ayame@アンジェリカ書籍化決定
恋愛
【ネトコン12受賞&コミカライズ決定です!】私、ユーファミア・リブレは、魔力が溢れるこの世界で、子爵家という貴族の一員でありながら魔力を持たずに生まれた。平民でも貴族でも、程度の差はあれど、誰もが有しているはずの魔力がゼロ。けれど優しい両親と歳の離れた後継ぎの弟に囲まれ、贅沢ではないものの、それなりに幸せな暮らしを送っていた。そんなささやかな生活も、12歳のとき父が災害に巻き込まれて亡くなったことで一変する。領地を復興させるにも先立つものがなく、没落を覚悟したそのとき、王家から思わぬ打診を受けた。高すぎる魔力のせいで身体に異常をきたしているカーティス王太子殿下の治療に協力してほしいというものだ。魔力ゼロの自分は役立たずでこのまま穀潰し生活を送るか修道院にでも入るしかない立場。家族と領民を守れるならと申し出を受け、王宮に伺候した私。そして告げられた仕事内容は、カーティス王太子殿下の体内で暴走する魔力をキスを通して吸収する役目だったーーー。_______________
王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません
きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」
「正直なところ、不安を感じている」
久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー
激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。
アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。
第2幕、連載開始しました!
お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。
以下、1章のあらすじです。
アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。
表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。
常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。
それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。
サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。
しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。
盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。
アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる