婚約者をたぶらかし食べようとした悪しき妖精を許しはしない。後悔させてあげる、覚悟しなさい。

四季

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3話「最後の一匹に」

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 ◆


「いやぁ、いやぁ……っ……ぁ、嫌よぉ~」

 翌日の朝様子を確認すると、イエローは、昨日入れておいた餌虫に交尾を強制させられた。

 イエローの身体のわりには大きな乳が揺れている。

 隣のケース内にいるブルーは、イエローが酷い目に遭っているのを知りながらも、見て見ぬふりをしていた。

 どうやらブルーはあの虫を食べたようだ。

 意外だった。
 たまには虫も食べるのか、と。

 よほど空腹だったのだろう。

「ぶ、ブルー……ぁ……助け、っ、……っくぅ、てぇ……」

 その日の夕暮れ、飲めず食べられずで運動を強制され続けていたイエローはすっかり疲れて横たわってしまっていたので、ケースを水で満たして終わらせた。

 ブルーだけになった。

「ちょっといい?」
「……何でしょうか」

 ブルーは俯いて体操座りをしている。

「他にも仲間がいるの?」
「……いません」
「本当に?」
「はい」

 私は彼女をケースから取り出して首を押し潰すような動作をする。

「本当に?」
「や、やめて、くだ、さ……」
「仲間のところに案内してくれない? そうすれば貴女の命は助けてあげてもいいわ」
「あ、案内、します……ですから、どうか……」
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