異世界恋愛短編集 ~婚約破棄されても幸せになることはできます~

四季

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ちょこっとひとやすみ? 詩のコーナー

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『暑い』

暑い日が続けば続くほどに
高まる複雑な気持ち
何とも言えないような午前は
身も心も溶けて
気づけばどこかへ消え去ってしまいそう

どうしてかな
こんなにも暑いと
どうしてかな
上手く生きられない
上手く息もできない

誰か助けてくれない?

気まぐれで呟く
意味なんてあるわけがないのに

恋も愛も
一時のものなら
きっとこんなに
胸を痛めることもないよね

ああ……

暑い日が積み重なれば
重くなり続ける心
何も言えなくなるような午後は
身も心もじわり
溶け去って消えてしまいそう

どうしてかな
上手く生きられないのは
どうしてかな
上手く息すらできないのは

誰か助けてよ

なんて
そんなことを言っても
何の意味もないよね
そう
はじめから分かってる

気まぐれな呟きは
何の意味も持たないけれど

ああ……

暑すぎて
どうにかなってしまいそうね



『待つしかないんだ』

壊れかけの心はね
どうしようもないんだ
救うことなんて
できやしないし
ただいつの日か
自分で立ち上がる瞬間を
待つしかないんだ

砕け散りそうな心はね
どうにもできないんだ
手を差し伸べても救えない
助けてなんてあげられないから
ただいつの日か
自分で覚悟決める瞬間を
待つしかないんだ

弱虫だなって
嗤われても仕方ないよ
そんなことだってあるって
本当は誰もが知ってる

愚かだなって
嗤われても仕方ないよ
そんなことだってあるって
きっと誰もが知ってる

……本当はね

どうしようか
救いたいのに
どうしようか
助けたいのに

どうにもできないのは
きっとそれが定めだから

ああ

胸が痛むけれど
それもまた運命なら
仕方ないことかなって
そんな風に思うよ

壊れかけの心はね
どうしようもないんだ
救うことなんて
できやしないし
ただいつの日か
自分で立ち上がる瞬間を
待つしかないんだ
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