いつもか弱い女を演出して私の邪魔をしてきた妹、私の婚約者を奪い取ったことで落命することとなる。

四季

文字の大きさ
2 / 2

後編

しおりを挟む
 ◆


 カインとルルアが婚約した数日後、「カインのところへ行く」と言って家を出ていったきりルルアが戻らなくなった。親がカインに連絡したが「来ていない」とのこと。さすがにこの幸福な状況で自死はない。なので、行く道の途中で事故や事件に巻き込まれたことを疑い、親は地域警備隊に捜索願を出した。が、大人数で捜索してもらってもなお、ルルアが見つかることはなかった。

 だが、それから数ヶ月が経ったある日のこと、カインの家の近所の人から異臭の通報があったことでルルアは見つかった。

 ただ、彼女はとうに亡くなっていて。
 カイン宅で発見された彼女はずっと前に亡くなった亡骸の彼女でしかなかった。

 その後調べによって判明した話によると。

 あの日の晩、ルルアとカインはカイン宅にて一緒に過ごしていたそうなのだがちょっとしたすれ違いから喧嘩になってしまい、カインは衝動的にルルアを殴り殺してしまったそうだ。
 で、しばらくして落ち着いたカインは「やってしまった」と焦り、慌てて自宅の地下室にルルアの亡骸を埋めたとのことだ。

 これほどの期間見つからなかったというのも不思議ではあるが……恐らく、隠し方が良かったのだろう。

 いや、殺めた者の身を隠すこと自体は良くないことなのだが。

 ちなみにカインはというと、殺人と亡骸を隠した罪の両方に問われて牢屋にぶちこまれた。


 ◆


 あれから二年、私はとある見合い会にて知り合った歴史ある貴族の家の子息である青年と結婚した。

 ルルアはもういないので、彼女に邪魔されることはもうない。
 それは嬉しい。
 彼女の死を望んでいたわけではないけれど、でも、邪魔されることはないと思うと安心すると共に爽やかな気持ちになれた。


 ◆終わり◆
しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。

渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。 しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。 「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」 ※※※ 虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。 ※重複投稿作品※ 表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。

冤罪で退学になったけど、そっちの方が幸せだった

シリアス
恋愛
冤罪で退学になったけど、そっちの方が幸せだった

いつまでも変わらない愛情を与えてもらえるのだと思っていた

奏千歌
恋愛
 [ディエム家の双子姉妹]  どうして、こんな事になってしまったのか。  妻から向けられる愛情を、どうして疎ましいと思ってしまっていたのか。

婚約破棄が国を亡ぼす~愚かな王太子たちはそれに気づかなかったようで~

みやび
恋愛
冤罪で婚約破棄などする国の先などたかが知れている。 全くの無実で婚約を破棄された公爵令嬢。 それをあざ笑う人々。 そんな国が亡びるまでほとんど時間は要らなかった。

完璧すぎる幼馴染に惚れ、私の元を去って行く婚約者ですが…何も知らず愚かですね─。

coco
恋愛
婚約者から、突然別れを告げられた私。 彼は、完璧すぎる私の幼馴染に惚れたのだと言う。 そして私の元から去って行く彼ですが…何も知らず、愚かですね─。

(完)そんなに妹が大事なの?と彼に言おうとしたら・・・

青空一夏
恋愛
デートのたびに、病弱な妹を優先する彼に文句を言おうとしたけれど・・・

父が再婚してから酷い目に遭いましたが、最終的に皆罪人にして差し上げました

四季
恋愛
母親が亡くなり、父親に新しい妻が来てからというもの、私はいじめられ続けた。 だが、ただいじめられただけで終わる私ではない……!

姉の代わりになど嫁ぎません!私は殿方との縁がなく地味で可哀相な女ではないのだから─。

coco
恋愛
殿方との縁がなく地味で可哀相な女。 お姉様は私の事をそう言うけど…あの、何か勘違いしてません? 私は、あなたの代わりになど嫁ぎませんので─。

処理中です...