婚約者に女がいて婚約破棄されました。なので一旦人生を終わらせてやり直します。~こういうやり方は皆におすすめはしませんが~

四季

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婚約者に女がいて婚約破棄されました。なので一旦人生を終わらせてやり直します。~こういうやり方は皆におすすめはしませんが~

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 婚約者に女がいた。

 とても可愛らしい女性。
 だが彼女は私を目にすると馬鹿にするようにふふんと鼻を鳴らした。

 そして二人して何やらいちゃいちゃして。

 その果てに改めて一人ぼっちな私へ目をやってくる。

「ごめんな、そういうことだから。婚約は破棄な。俺は彼女と幸せになるから」

 彼は確かにそう言った。

 そして自分たち二人で目を合わせて幸せそうに微笑みあっている。

 まさに二人の世界。
 そこに私が入る隙など一切なく。

「お前は今すぐ消えてくれ。な? いいな? じゃ、そういうことで。さっさと消えてくれよな」

 冷ややかにそう告げられただけだった。

 ――それによってすべてが終わったのだ。

 その後私は死を選んだ。
 もう生きてはいたくなかったのだ。

 死を選ぶべきではない、なんて、所詮きれいごとでしかない。

 その時の私にとってはそれが最善だったのである。

 しかし、どうやら、その選択は間違っていなかったようだ。というのも、私が自ら死を選んだことによって婚約破棄した彼とその恋人女性への風当たりがきつくなったようなのだ。また、婚約者だった彼に関しては特に酷く、婚約者を切り捨てて殺した男と皆から言われるようになってしまったようだ。

 ま、事実なのだけど。

 その後私は大国の王女として生まれ変わり、両親に可愛がられながら育った。

 あの人生をやめたことは間違いではなかった――今はそう思っている。

 あくまでこれは私だけの話であって、皆に辛い時は死ぬといいと言っているわけではない。死なずに済むならそれに越したことはないから。

 ただ、それでも私は、前世での選択を後悔してはいない。


◆終わり◆
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