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episode.75 眠るように
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今私は人々が眠る部屋の前にいる。
数分前、下の階で作業をしているはずのウィリーがやって来て何やら伝えて森のプリンセスと共に建物から出ていった。
詳しくは聞き取れなかったけれど、盾のプリンスが何とかと言っていた。
少々心配だ。
彼のことだからそう易々と死にはしないだろうが、それでも不安は消えない。この状況だから何があってもおかしくない。
「ふぅ! お掃除完了です!」
床を拭いていたアオがそんなことを言って立ち上がる。
「お疲れ様です」
「ありがとうございます、フレイヤちゃんさん」
盾のプリンスもそうだし、ウィリーと森のプリンセスもそう、ここから離れてしまった。残っている時のプリンスは相変わらず元気がなく黙っているし、他に辛うじて戦えそうな者というとアオしかいない。私は一応クイーンの力を持っているが正直いていないようなもの。そして、その他はというと、完全に無力な人間である。
この状況で敵が来たらどうすれば良いのか。
その点に関しても不安は募るばかり。
「フレイヤちゃんさん?」
「あ、はい」
「どうかしました? あまり体調が優れないのですか?」
「いえ。そんなことはありません」
「では考えごとでもなさっていたのですか?」
「まぁ……そんなところですね」
心配してくれるアオと言葉をかわしていると。
薄いガラスが割れでもしたかのような音が聞こえた――音量自体は控えめだが。
私もアオもその音に同時に気づいた。そして音がした方向へ目をやる。建物の状態に特に変化はなく、窓が割れているということもない。ただ、時のプリンスが自身の右腕を見ていた。
「どうしました?」
アオが問うと。
「これが消えた」
時のプリンスは右腕を見せつつ短く答える。
私はすぐに思考が及ばなかったのだが、アオはその意味に気づいたようで「盾のプリンスさんに何かあったということでしょうか」と発した。
それを聞いてようやく理解できた。
手当てとして彼の負傷箇所を覆っていたもの――それは盾のプリンスが出したものだ。それが消えたということはつまり、盾のプリンスの身に何かがあった、ということなのだろう。
その時、階段の方から足音が聞こえてきた。
複数人の足音のように聞こえる。
森のプリンセスらが帰ってきたのか、と思ったのだが。
「……どうして」
思わずそう漏らしてしまった。
階段を上がってきたのが剣と杖のプリンセスだったから。
もう何度も見た。彼女たちが操られていることには今さら驚きはしない。が、今ここで二人がやって来たということに対する衝撃はあって、くらりとしてしまいそうだった。
二人はプリンセスだけあって強い。
もし彼女たちが一般人を狙ったら、きっと多くの人間が犠牲になるだろう。
「アオ、女と部屋に入れ」
操られたプリンセスたちが階段をのぼりきるか否かというタイミングで時のプリンスはそう発し、面倒臭そうに立ち上がる。
「誰も部屋から出すな」
「は……はい」
指示を受けたアオはこちらへ視線を向けてから「入りましょう」と声をかけてきた。
私は小さく頷きそれに従う。
室内に入ってから、離れている方の扉の隙間から覗くようにして外の様子を見つめる。アオも同じように隙間から外を見ていたが、彼女の表情はとても不安げだった。
「来たな、裏切り者ども。お主らには言いたいことが山ほどあるが……その状態のお主らに何を言っても無駄であろうから何も言わぬわ」
時のプリンスは仮面を完全に外してぽいと捨て、目を伏せる。
「ただし、手加減はせん」
刹那、剣のプリンセスがいきなり斬りかかる。
しかしプリンスは棒を取り出しそれで剣を防いでいた。
武器と武器が交差する瞬間、両者の視線もまた重なる。そこが力の発動のタイミング。視線を合わせてしまったために剣のプリンセスは動きを停止させられてしまう。
プリンスは目標を杖のプリンセスに定める。
彼は後方で杖を構えている杖のプリンセスに迫る。距離はそれほどないのですぐに接近できる。杖のプリンセスは黒い光線のようなものを放つ術を使った、が、プリンスはマントで軽くそれを受け流しさらに近づく。
そして、杖のプリンセスの脇腹に、回し蹴りを叩き込んだ。
杖のプリンセスの身体は勢いよく飛ぶ。本人の意思でコントロールできる域を超えた勢いがついてしまった彼女は、何もできず、やがて壁に激突。持っていた杖は乾いた音を立てて床に落ち、本人は倒れて動かなくなった。
剣のプリンセスの停止が解ける。彼女は剣を手に部屋の方へ進もうとした。が、一歩踏み出そうとした瞬間に棒が飛んできて。咄嗟の反応で棒に当たることは回避した彼女だが、その隙に戻ってきたプリンスに邪魔をされ部屋の方へは進めない。
そこで再び発動される停止の力。
剣のプリンセスの動きが止まる。
今日の、いや、今のプリンスは一切容赦しない。拾った棒で鳩尾を強く突いて相手のバランスを崩すと、そこに一撃、強烈な蹴りを加えた。先ほどの杖のプリンセスの時と同様、剣のプリンセスも恐ろしいほどのいきおいで宙を駆け、掲示板が設置されている壁に首から激突。
そして静寂が戻る。
二人のプリンセスは倒れたまま。気を失っているようでまったく動かない。独特の肌を刺すような空気が辺りを満たす。倒れた二人の様子を暫し確認、その後、時のプリンスは床に転がっていた仮面を拾い上げ、ほこりを払うような動作をしてから着用した。
「見ておるのか、アオ」
彼は私たちが隙間から覗いていることに気づいていたようだ。
「……はい」
アオは少し気まずそうな面持ちで返事をした。
「そういうことをするな、危ない」
「ですが、気になりましたので」
「結果などいずれ分かることであろうが」
アオは扉を開けて彼の近くにまで進んでゆく。
「私は心配なのです」
「知らぬわ」
「そ、そんな! 酷いです!」
仲良しだなぁ、と、いつものことながら思って眺めていると――時のプリンスが急によろけて倒れ込んだ。
「しっかりしてください!」
アオは何とか彼を支えた。
重そうだが大丈夫なのだろうか。
「力を使いすぎたのでは」
「……倒せたのだからよかろう」
「ですが! 無理し過ぎです! 取り返しのつかないことになってからでは遅いのですよ!」
「……その通り……人間が、大勢……死んでからでは……」
言いながら、時のプリンスは眠るように意識を手放した。
気絶し倒れたままのプリンセス二人をどう扱うか、それだけでも難題になりそうだったのに、それに加えて時のプリンスまでとなると、これまたややこしくなりそうだ。
とはいえ、彼の働きで人間が死なずに済んだのは事実。
そういう意味では彼の働きは素晴らしかったと思う。
数分前、下の階で作業をしているはずのウィリーがやって来て何やら伝えて森のプリンセスと共に建物から出ていった。
詳しくは聞き取れなかったけれど、盾のプリンスが何とかと言っていた。
少々心配だ。
彼のことだからそう易々と死にはしないだろうが、それでも不安は消えない。この状況だから何があってもおかしくない。
「ふぅ! お掃除完了です!」
床を拭いていたアオがそんなことを言って立ち上がる。
「お疲れ様です」
「ありがとうございます、フレイヤちゃんさん」
盾のプリンスもそうだし、ウィリーと森のプリンセスもそう、ここから離れてしまった。残っている時のプリンスは相変わらず元気がなく黙っているし、他に辛うじて戦えそうな者というとアオしかいない。私は一応クイーンの力を持っているが正直いていないようなもの。そして、その他はというと、完全に無力な人間である。
この状況で敵が来たらどうすれば良いのか。
その点に関しても不安は募るばかり。
「フレイヤちゃんさん?」
「あ、はい」
「どうかしました? あまり体調が優れないのですか?」
「いえ。そんなことはありません」
「では考えごとでもなさっていたのですか?」
「まぁ……そんなところですね」
心配してくれるアオと言葉をかわしていると。
薄いガラスが割れでもしたかのような音が聞こえた――音量自体は控えめだが。
私もアオもその音に同時に気づいた。そして音がした方向へ目をやる。建物の状態に特に変化はなく、窓が割れているということもない。ただ、時のプリンスが自身の右腕を見ていた。
「どうしました?」
アオが問うと。
「これが消えた」
時のプリンスは右腕を見せつつ短く答える。
私はすぐに思考が及ばなかったのだが、アオはその意味に気づいたようで「盾のプリンスさんに何かあったということでしょうか」と発した。
それを聞いてようやく理解できた。
手当てとして彼の負傷箇所を覆っていたもの――それは盾のプリンスが出したものだ。それが消えたということはつまり、盾のプリンスの身に何かがあった、ということなのだろう。
その時、階段の方から足音が聞こえてきた。
複数人の足音のように聞こえる。
森のプリンセスらが帰ってきたのか、と思ったのだが。
「……どうして」
思わずそう漏らしてしまった。
階段を上がってきたのが剣と杖のプリンセスだったから。
もう何度も見た。彼女たちが操られていることには今さら驚きはしない。が、今ここで二人がやって来たということに対する衝撃はあって、くらりとしてしまいそうだった。
二人はプリンセスだけあって強い。
もし彼女たちが一般人を狙ったら、きっと多くの人間が犠牲になるだろう。
「アオ、女と部屋に入れ」
操られたプリンセスたちが階段をのぼりきるか否かというタイミングで時のプリンスはそう発し、面倒臭そうに立ち上がる。
「誰も部屋から出すな」
「は……はい」
指示を受けたアオはこちらへ視線を向けてから「入りましょう」と声をかけてきた。
私は小さく頷きそれに従う。
室内に入ってから、離れている方の扉の隙間から覗くようにして外の様子を見つめる。アオも同じように隙間から外を見ていたが、彼女の表情はとても不安げだった。
「来たな、裏切り者ども。お主らには言いたいことが山ほどあるが……その状態のお主らに何を言っても無駄であろうから何も言わぬわ」
時のプリンスは仮面を完全に外してぽいと捨て、目を伏せる。
「ただし、手加減はせん」
刹那、剣のプリンセスがいきなり斬りかかる。
しかしプリンスは棒を取り出しそれで剣を防いでいた。
武器と武器が交差する瞬間、両者の視線もまた重なる。そこが力の発動のタイミング。視線を合わせてしまったために剣のプリンセスは動きを停止させられてしまう。
プリンスは目標を杖のプリンセスに定める。
彼は後方で杖を構えている杖のプリンセスに迫る。距離はそれほどないのですぐに接近できる。杖のプリンセスは黒い光線のようなものを放つ術を使った、が、プリンスはマントで軽くそれを受け流しさらに近づく。
そして、杖のプリンセスの脇腹に、回し蹴りを叩き込んだ。
杖のプリンセスの身体は勢いよく飛ぶ。本人の意思でコントロールできる域を超えた勢いがついてしまった彼女は、何もできず、やがて壁に激突。持っていた杖は乾いた音を立てて床に落ち、本人は倒れて動かなくなった。
剣のプリンセスの停止が解ける。彼女は剣を手に部屋の方へ進もうとした。が、一歩踏み出そうとした瞬間に棒が飛んできて。咄嗟の反応で棒に当たることは回避した彼女だが、その隙に戻ってきたプリンスに邪魔をされ部屋の方へは進めない。
そこで再び発動される停止の力。
剣のプリンセスの動きが止まる。
今日の、いや、今のプリンスは一切容赦しない。拾った棒で鳩尾を強く突いて相手のバランスを崩すと、そこに一撃、強烈な蹴りを加えた。先ほどの杖のプリンセスの時と同様、剣のプリンセスも恐ろしいほどのいきおいで宙を駆け、掲示板が設置されている壁に首から激突。
そして静寂が戻る。
二人のプリンセスは倒れたまま。気を失っているようでまったく動かない。独特の肌を刺すような空気が辺りを満たす。倒れた二人の様子を暫し確認、その後、時のプリンスは床に転がっていた仮面を拾い上げ、ほこりを払うような動作をしてから着用した。
「見ておるのか、アオ」
彼は私たちが隙間から覗いていることに気づいていたようだ。
「……はい」
アオは少し気まずそうな面持ちで返事をした。
「そういうことをするな、危ない」
「ですが、気になりましたので」
「結果などいずれ分かることであろうが」
アオは扉を開けて彼の近くにまで進んでゆく。
「私は心配なのです」
「知らぬわ」
「そ、そんな! 酷いです!」
仲良しだなぁ、と、いつものことながら思って眺めていると――時のプリンスが急によろけて倒れ込んだ。
「しっかりしてください!」
アオは何とか彼を支えた。
重そうだが大丈夫なのだろうか。
「力を使いすぎたのでは」
「……倒せたのだからよかろう」
「ですが! 無理し過ぎです! 取り返しのつかないことになってからでは遅いのですよ!」
「……その通り……人間が、大勢……死んでからでは……」
言いながら、時のプリンスは眠るように意識を手放した。
気絶し倒れたままのプリンセス二人をどう扱うか、それだけでも難題になりそうだったのに、それに加えて時のプリンスまでとなると、これまたややこしくなりそうだ。
とはいえ、彼の働きで人間が死なずに済んだのは事実。
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