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前編
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ある晴れた日の茶会にて。
「お前みたいな真面目女、一緒にいても楽しくねーんだよ! 失せろ! ってことで、婚約は破棄な!!」
婚約者アンドレアスからそんなことを告げられた。
しかも彼の隣には巨乳の女性。
アンドレアスにぴたりと身体をくっつけて勝ち誇ったような視線をこちらへ向けている。
奪い取ってやったぜ、と言わんばかりの目つき。
「待ってください、良いのですか? 私との婚約を破棄するとなれば、私の家からの支援はなくなるのですよ。それも婚約あっての話ですから。それでも良いのですか?」
私としてはべつに婚約破棄でも構わない。が、彼の家には、私との関係を解消すれば損がある。私の家と彼の家は、子同士の婚約を前提に、こちらが支援するという話を進めているから。ただ、こうして向こうが一方的に破棄したとなれば、うちからの支援は間違いなく断たれるだろう。
しかしアンドレアスは。
「いいさ」
堂々と言ってきた。
「俺はフルレリネアと一緒にいられればそれだけでいいんだ」
「いやぁ~ん! アンドレアス様、かっこいい~!」
どうやら彼は婚約破棄のデメリットをよく理解できていないようだ。
ただ、彼がそれを望むなら、私としてはそれでも構わない。
「ごめんなさいねっ、でも、アンドレアス様はあたしを愛していますのよ~」
巨乳の女性フルレリネアはそんなことを言ってきた。
いちいち鬱陶しい……。
「お前みたいな真面目女、一緒にいても楽しくねーんだよ! 失せろ! ってことで、婚約は破棄な!!」
婚約者アンドレアスからそんなことを告げられた。
しかも彼の隣には巨乳の女性。
アンドレアスにぴたりと身体をくっつけて勝ち誇ったような視線をこちらへ向けている。
奪い取ってやったぜ、と言わんばかりの目つき。
「待ってください、良いのですか? 私との婚約を破棄するとなれば、私の家からの支援はなくなるのですよ。それも婚約あっての話ですから。それでも良いのですか?」
私としてはべつに婚約破棄でも構わない。が、彼の家には、私との関係を解消すれば損がある。私の家と彼の家は、子同士の婚約を前提に、こちらが支援するという話を進めているから。ただ、こうして向こうが一方的に破棄したとなれば、うちからの支援は間違いなく断たれるだろう。
しかしアンドレアスは。
「いいさ」
堂々と言ってきた。
「俺はフルレリネアと一緒にいられればそれだけでいいんだ」
「いやぁ~ん! アンドレアス様、かっこいい~!」
どうやら彼は婚約破棄のデメリットをよく理解できていないようだ。
ただ、彼がそれを望むなら、私としてはそれでも構わない。
「ごめんなさいねっ、でも、アンドレアス様はあたしを愛していますのよ~」
巨乳の女性フルレリネアはそんなことを言ってきた。
いちいち鬱陶しい……。
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