女性魔術師に拾われ育った私は婚約者に捨てられましたが、今はやりたいように薬草の研究を進められています!

四季

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前編

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 幼い頃親に捨てられ女性魔術師に拾われた私は、魔術によく触れる環境で育った。
 私には魔術の才能はなかった。
 けれども薬草に詳しくなった。
 というのも、私を拾って育ててくれた女性魔術師は、薬草関連の知識も豊富な人だったのである。

 そんなやや珍しい環境で育った私も、十八になると、この国で一般的な婚約を結ぶこととなる。

 正直、女性魔術師のところから離れるのは嫌だった。
 けれども女として生まれてしまったから仕方がないと思い込むようにして、私は婚約者である青年アッフォベルと頑張って生きてゆこうと心を決めた。

 ――しかし、数ヶ月も経たず、その関係は壊れることとなる。

「お前、何で女性らしい趣味の一つもないんだ」
「え……」
「口を開けば、魔術だ、薬草だ。馬鹿だろう。女性ならもっと女性らしい話題で俺を楽しませろよ。顔はまぁまぁ悪くはないがお前はとにかく話がくだらん」

 アッフォベルは私がどうしても気に食わないようで。

「ということで、お前との婚約は本日をもって破棄とする」

 彼は私を切り捨てた。
 私を婚約者の座から突き落とした。

 まぁこれも運命、仕方ないか――諦め、私は女性魔術師がいる家へ戻った。
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