1 / 2
前編
しおりを挟む幼い頃親に捨てられ女性魔術師に拾われた私は、魔術によく触れる環境で育った。
私には魔術の才能はなかった。
けれども薬草に詳しくなった。
というのも、私を拾って育ててくれた女性魔術師は、薬草関連の知識も豊富な人だったのである。
そんなやや珍しい環境で育った私も、十八になると、この国で一般的な婚約を結ぶこととなる。
正直、女性魔術師のところから離れるのは嫌だった。
けれども女として生まれてしまったから仕方がないと思い込むようにして、私は婚約者である青年アッフォベルと頑張って生きてゆこうと心を決めた。
――しかし、数ヶ月も経たず、その関係は壊れることとなる。
「お前、何で女性らしい趣味の一つもないんだ」
「え……」
「口を開けば、魔術だ、薬草だ。馬鹿だろう。女性ならもっと女性らしい話題で俺を楽しませろよ。顔はまぁまぁ悪くはないがお前はとにかく話がくだらん」
アッフォベルは私がどうしても気に食わないようで。
「ということで、お前との婚約は本日をもって破棄とする」
彼は私を切り捨てた。
私を婚約者の座から突き落とした。
まぁこれも運命、仕方ないか――諦め、私は女性魔術師がいる家へ戻った。
0
あなたにおすすめの小説
もう好きと思えない? ならおしまいにしましょう。あ、一応言っておきますけど。後からやり直したいとか言っても……無駄ですからね?
四季
恋愛
もう好きと思えない? ならおしまいにしましょう。あ、一応言っておきますけど。後からやり直したいとか言っても……無駄ですからね?
幼馴染みで婚約者だった彼に切り捨てられてしまいましたが、自分にできることをしながら生きていたところ意外な良縁に恵まれました。
四季
恋愛
マリエ・フローレニシアとダット・ティオドールは幼馴染みであり婚約者同士。
仲は悪くなかった。
だが、ダットがアレンティーナという女性と仕事で知り合った時から、二人の関係は崩れていって……。
晩餐会の会場に、ぱぁん、と乾いた音が響きました。どうやら友人でもある女性が婚約破棄されてしまったようです。
四季
恋愛
晩餐会の会場に、ぱぁん、と乾いた音が響きました。
どうやら友人でもある女性が婚約破棄されてしまったようです。
婚約者である王子の近くには何やら不自然なほどに親しい元侍女の女性がいるのですが……? ~幸せになれるなんて思わないことです~
四季
恋愛
婚約者である王子の近くには何やら不自然なほどに親しい元侍女の女性がいるのですが……?
この国において非常に珍しいとされている銀髪を持って生まれた私はあまり大切にされず育ってきたのですが……?
四季
恋愛
この国において非常に珍しいとされている銀髪を持って生まれた私、これまであまり大切にされず育ってきたのですが……?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる