夏の

四季

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夏の

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ただこの夏の淡い思い出に

いつまでも

いつまでも

浸り続けていたい



ただこの夏の甘い幸福に

どこまでも

どこまでも

沈みこんでゆきたい



凍えるような冬の日でも



あの夏の思い出を思い出せば



きっと

少し

強くなれる気がするから



そうあの夏の思い出に

いつまでも

いつまでも

浸り続けていたい



そうあの夏の甘い幸福に

どこまでも

どこまでも

沈みこんでゆきたい



触れ合う指の温もりさえ



今は遠い過去のもの



それでも夢を見続けたいから

ただ夏に思いを馳せる



そう



ただ



夏に思いを馳せる
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