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後編
しおりを挟む「そんな、どうして……」
「親も嫌がってる! でもやめる気はないのだろう?」
「ええ、やめられないわ、これは……大切なお役目なんだもの」
「やめないのならこれ以上は付き合えない!」
「でも! 婚約した時だってもう分かっていたことなのに……」
「知るか! あの時はやめるだろうと思ってたんだよ! だから待ってやることを選んだんだ!」
リーズナは少しも譲ってくれない。
「とにかく! 関係はおしまいだ!」
「そう……分かったわ。どうしても、なのね。じゃあ……さよなら」
その日の晩、村人による舞いの儀が執り行われた。
「どっせいほいほい! とりゃんせはいほい! とっとと、とっとと、ととんととんここ、どっせいせい! とりゃ! ほりゃ! ほれひりゃ! どっせいほいほい! どっせいせい! とりゃぁ! どっせいほいほい! どっせいせい! とりゃぁ! とっとっとっとととっととと、はい! せっせっせっせせせいせっせ、ほい! どっせいほい! どっ、せい、とりゃ、あん!」
皆で踊る、伝承の踊りを。
「はっはっはははん、はっとれしょいしょら、ほっとれほれしょら、ほっとれほっとれほれしょれらんしょら……はい! ほい! ほいほいっほほい! ほいとらしょれほ! ほ! ほ! どっせいほいほいどっせいせいほれどれしょれしょらほらほっとれしょいほ!」
その日の晩、リーズナ一家は死亡した。
家が突如壊れ皆その下敷きとなったのだ。
地震が起きたわけではない。
他の何かが起こったわけでもない。
ただ、彼らは、皆揃って瓦礫に潰されたのだった……。
◆
あれから八年が過ぎ、私はもう踊り手は引退したが、村長の息子と結婚して今は穏やかに暮らせている。
◆終わり◆
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