美人で優秀な姉の方が良かったなどと言われ婚約破棄されてしまいました。が、それを知った姉は激怒し……。

四季

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後編

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「許せない! 可愛い妹にそんなこと言われたら、あたし黙っていられないわ!」

 姉は私を可愛がってくれる。
 でき損ない、と馬鹿にされても良いような私にも、いつも温かい視線を向けてくれる。

 それは非常にありがたいことなのだけれど。

 ただ、愛ゆえに私を傷つける者を許せないようで、彼女は時折感情的になる。

「話してくる!」
「ま、ままま、待って姉さん……」
「何?」
「そんなの……もう、もういいから……」

 これ以上ややこしいことになったらやっていけない。

「どうして? そんな風に言われたままで悔しくないの?」
「まぁ事実だし……」
「事実なわけない! あたしの妹は可愛いのよ!」

 少し恥ずかしい、が、照れている場合ではない。

「とにかく、もう、何もしないで……嫌なの、厄介なことになりそうで……」

 本心を打ち明けると。

「そう。分かった。じゃあ行かないわ」

 姉はルトインのところへ行くのはやめてくれた。

「でもあたし彼のこと許さないわよ」
「それはいいけど……」
「ふふ、ありがと。……じゃあお茶でもしましょ」

 こうして始まるティータイム。
 私は何も知らなかった。


 ◆


 二週間後、私は、ルトインが亡くなったことを知った。

 急なことで驚いたのだけれど。

「どうして彼が亡くなったか知ってる?」
「え。姉さん、急ね」
「あたしの使い魔がしたのよ」
「え……」

 姉が真実を教えてくれた。

 彼は姉の使い魔の魔法によって刃で切り刻まれたとのことだ。


 ◆


 その後私はしばらく実家にいたのだが、ある時親が紹介してくれた男性と結ばれることとなり、それからは夫と幸せに暮らした。

 二人の子にも恵まれて。
 日々忙しくも幸福の中。

 ちなみに姉とは今も仲良くしている。

 彼女は私の子のことも可愛がってくれるので嬉しい。


◆終わり◆
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