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前編
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「唐突に伝えることになったのはごめんとは思うけど……君との婚約、破棄させてもらうね」
婚約者ルトインは私を家に呼んでそう告げた。
「君みたいなぱっとしない人じゃなく美人で優秀なお姉さんに来てもらうべきだった。今は心の底からそう思うよ。君は容姿も平凡だし魔法の才能もほどほど、あぁ、見ているだけで溜め息が出そうだよ」
そう、私の家は、代々魔法使いを輩出してきた家柄なのだ。それゆえ、我が家に生まれた子は、大抵魔法の才能を持っている。私たち姉妹もそう。二人とも魔法が使える。ただ、その才能には差があって。私は平均的な魔法使いと同じ程度の能力だが、姉はより高度な魔法まで網羅しているため能力的には高級魔法使いに近い。
しかも、容姿まで、姉が勝っている。
本当に私と姉妹なのか? と思うこともあるくらい、姉は麗しい。
「ま、そういうことなのでね、さようなら」
こうして婚約は破棄となった。
姉と比べられて批判されることには慣れている。
幼い頃からそうだったから。
今さら腹を立てることはない。
少し傷つくことはあっても。
ただ、このことを姉に話すということに関しては、少々不安もある……。
◆
「婚約破棄された!?」
大声を出して驚く姉。
「信じられない! どうしてよ! こんな可愛いのに!」
「姉さんの方が良かったみたい」
「はぁ!? 何よそれ! 酷い言い方!」
姉は感情的になる。
婚約者ルトインは私を家に呼んでそう告げた。
「君みたいなぱっとしない人じゃなく美人で優秀なお姉さんに来てもらうべきだった。今は心の底からそう思うよ。君は容姿も平凡だし魔法の才能もほどほど、あぁ、見ているだけで溜め息が出そうだよ」
そう、私の家は、代々魔法使いを輩出してきた家柄なのだ。それゆえ、我が家に生まれた子は、大抵魔法の才能を持っている。私たち姉妹もそう。二人とも魔法が使える。ただ、その才能には差があって。私は平均的な魔法使いと同じ程度の能力だが、姉はより高度な魔法まで網羅しているため能力的には高級魔法使いに近い。
しかも、容姿まで、姉が勝っている。
本当に私と姉妹なのか? と思うこともあるくらい、姉は麗しい。
「ま、そういうことなのでね、さようなら」
こうして婚約は破棄となった。
姉と比べられて批判されることには慣れている。
幼い頃からそうだったから。
今さら腹を立てることはない。
少し傷つくことはあっても。
ただ、このことを姉に話すということに関しては、少々不安もある……。
◆
「婚約破棄された!?」
大声を出して驚く姉。
「信じられない! どうしてよ! こんな可愛いのに!」
「姉さんの方が良かったみたい」
「はぁ!? 何よそれ! 酷い言い方!」
姉は感情的になる。
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