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前編
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「……ということで、病にかかっていることが発覚しました。死には至りません、ただ……完全に治癒する保証はないとのことで」
伝えると、婚約者オレスはさらりと言ってくる。
「そっか。じゃ、婚約は破棄な」
彼の言い方はさっぱりしたもので。
こちらへの配慮など一切なかった。
「病人のおもりする人生なんて絶対ごめんだわ。じゃあな、ばいばい」
こうして私は婚約破棄された。
オレスに切り捨てられたのだった。
分かってはいた。病のことを話したらもう今まで通りではいられないだろう、と。ただ、それでも、心のどこかでは少し期待してしまっている私もいて。もしかしたら何か良い返事が貰えるのでは、と思ってしまっている部分もあったのかもしれない。彼に多くを求めるつもりはなかったけれども。
病に婚約までも奪われた。
それは心を傷つける事実だった。
けれども私は諦めない道を選んだ。
きっと幸せになってみせる。
前を向くことにした。
まずは治療に専念する。
回復しないことには話は進まないから。
◆
婚約破棄された私のもとへ現れたのは、医者になった幼馴染みの男性だった。
彼の名はアイズ。
明るい彼は大人になってもなお真夏の太陽のように明るかった。
「話は聞いたよ。その病、絶対治してみせる!」
伝えると、婚約者オレスはさらりと言ってくる。
「そっか。じゃ、婚約は破棄な」
彼の言い方はさっぱりしたもので。
こちらへの配慮など一切なかった。
「病人のおもりする人生なんて絶対ごめんだわ。じゃあな、ばいばい」
こうして私は婚約破棄された。
オレスに切り捨てられたのだった。
分かってはいた。病のことを話したらもう今まで通りではいられないだろう、と。ただ、それでも、心のどこかでは少し期待してしまっている私もいて。もしかしたら何か良い返事が貰えるのでは、と思ってしまっている部分もあったのかもしれない。彼に多くを求めるつもりはなかったけれども。
病に婚約までも奪われた。
それは心を傷つける事実だった。
けれども私は諦めない道を選んだ。
きっと幸せになってみせる。
前を向くことにした。
まずは治療に専念する。
回復しないことには話は進まないから。
◆
婚約破棄された私のもとへ現れたのは、医者になった幼馴染みの男性だった。
彼の名はアイズ。
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「話は聞いたよ。その病、絶対治してみせる!」
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