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3話「ばらしてしまいましょう」
しおりを挟むその後、ルリードの母親の行動について調査を重ね、色々な情報を入手することに成功した。
彼女は毎週同じ曜日の同じ時間帯に同一人物と会っている。
相手は恐らく彼女より年上と思われるダンディな容姿の男性だ。
また、お茶をしたり買い物をしたり、といった関わりではないことも分かった。
少々大人な関係にまで発展しているようだった。
それは少々意外だったけれど。
もはや浮気とか何とかの域を出た関わり方であった。
「情報、たくさん集まったぞ」
「ありがとう父さん!」
証拠物を一つずつ確認していく。
念のために、だ。
集まったものの中に使えそうなものがどれだけあるか確認しておくことは重要なことだろう。
「いやぁ~感謝されて嬉しいぞい」
「何それ変なの」
「うおっふ!? 変!? ま、まぁ、そういうことだから、情報の入手はこれでいいな?」
「ええ、もちろん」
「良かったぁ~!」
「じゃあこれ、使わせてもらうわね」
「よいぞ!」
ルリードの母親にはかなりあれこれ言われてきた。
婚約してから数ヶ月ほぼ嫌がらせのようなこともされてきた。
だから、その復讐をしてやる。
でも彼女がしてきていたような嫌がらせを返すのではない。
私は私のやり方でやるのだ。
まずはそれらの証拠物を複製して、夫――ルリードの父親のもとへと郵送した。
それから地域の新聞にもその話を流す。
また、関係者の親戚らにも、その情報をいくつかずつ流していった。
ルリードの父親はその時に初めて妻の浮気を知ったようだった。
「裏切り者おおおお! 許ちゃなぁぁぁい!」
「何よ! あんたがダサいからでしょ!?」
「酷い酷いぃぃぃぃ! 裏切ってええええ、舐めてええええ、最低だああああ! ぼくちんは愛してたのにぃぃぃぃぃ!!」
「金だけ出してればいいのよ! あんたみたいな男は!」
「どうちてえええええ!!」
「あんたが私に相応しくないんだもの仕方ないじゃない! 全部あんたのせいじゃないの! あんたが良い男じゃないからこうするしかなかったのよ!」
「不倫許ちゃないぞおおおおお! 見てろよおおぉぉぉぉ!」
ルリードの家からは毎晩のように喧嘩の声が漏れていた。
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