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4話「二人は離婚した、そして」
しおりを挟むルリードの両親は、あの後離婚したようだった。
本人らから直接得た情報ではないけれど。
何でも、ルリードの父親が妻の不倫を知り激怒したようで。
それによって彼は強く離婚を意思を示したそうだ。
その結果二人は離婚となったのである。
ちなみにルリードの母親ウリアはというと、離婚の際に慰謝料をがっぽりもぎとられたうえ住んでいた家から放り出されたそうで……その頃から心を病み始め、実家へ戻るもそこで実の親からいじめのようなことをされたことでさらに状態は悪くなっていたそうで、ある晴れた爽やかな日の朝に自室で死んだ状態で発見されたそうだ。
あんなに身勝手で気の強そうな人だったのに。
まさかここまでとは。
あの人がそんなところまで追いつめられるとは、驚きだ。
でもまぁ、ああいう人だからこそ酷い目に遭ったのだろう。
そう思えば、ざまぁ、くらいにしか思わない。
なんだかんだいって今はもう他人だし。
関係があった頃も良い関係を築けていたわけではないから、特に心配する義理もない。
◆
「はじめまして~」
今日、私は、一人の男性と会っている。
「初めまして、アメイリアと申します……」
「ルクセーです」
ルクセー、今目の前にいる黒髪の彼は、父の紹介で一度会ってみることになった男性だ。
髪が黒いからだろうか、落ち着いた雰囲気に見える。
年齢は二十代後半と聞いている。
しかしそれより少し年を重ねているような印象だ。
服装が若い感じでないというのもあるのかもしれない。
しかし、まとっている衣服はいかにも高級そうな材質のものばかりだ。
「あ、変な名前って思いました~?」
「いえ」
「ありゃ、そうですか。べつに思ってないですか」
「そうですね」
「うわぁ~恥ずかし~」
ルクセーは年齢の割には大人っぽい顔に照れ笑いのような色を滲ませる。
「で、お話ですけど」
「はい」
「アメイリアさんは結婚希望なのですよね~?」
「そうですね、まぁ……大急ぎ、という感じではないですけど」
「聞きました~。前に婚約者はいたのだと」
「はい、そうなんです」
一応私の方の事情は父から伝えてもらっている――と私は聞いている。
「色々ありまして……」
「お話、聞きました」
「そうでしたか……! では説明はしなくて大丈夫ですか」
「そうですね~。でも、他のところについては知らないので、問題なければ話を聞かせていただきたいですね~」
ルクセーはどんな時もほんわかした雰囲気をまとっている。
それを消すことは絶対にしない。
彼はいつも穏やかで、温かな雰囲気で、一緒にいると段々いろんなものが癒えてゆくかのようだ。
こんな人と生きられたら幸せだろうなぁ……。
少し、そんなことを思ったりした。
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