お姉さまなんてごみよ! とか言っていた妹は、婚約者から婚約破棄されたことで終わりへと向かっていくこととなりました。

四季

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前編

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「お姉さまなんてごみよ! でもあたくしは違う。あたくしは誰からも愛される存在なの! ……あたくしとお姉さま、姉妹なのに全然違っているわね」

 私の妹であるエリリは己を非常に価値のある存在だと思っている。

 いや、彼女に価値がないと言う気はないし、命というのは一つ一つが尊いものであって、彼女の命もまた例外ではないのだが。

 ただ、彼女の厄介なところは、ことあるごとに絡み自分を上げるために私を下げてくるところである。

 ごみ。
 魚の余った部分。
 空き箱。

 彼女はいつも私をそんな風に言った。

 どうしてそんなことが言えるのだろう……。
 これでも実の姉だというのに……。

 そんなエリリは、十八になった日に、一人の青年と婚約した。
 婚約相手は彼女がずっと憧れていた人。
 というのも、エリリがその人と結ばれたいと言うので親が必死になって話を持ってきたのである。
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