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後編
しおりを挟む「なら受け入れたってことだな? 婚約破棄」
「……あの、ちょっと待って、それはさすがに急過ぎない?」
「うっさいなぁ」
「どうしてそんな言い方するのよ……」
「と! に! か! く! さっさと消えてくれーって言ってんだよ! 分かったか?」
どうやら彼はこれ以上私と話したくないようだ。
「……分かったわ、消えればいいのね」
「あ、べつに死ねってことじゃない」
「もちろんよ。じゃ、これで。さよなら。……もう会うことはないでしょう」
「そうだな、さよなら」
私たちの道はすれ違った。
交差して、遠ざかる。
◆
あれから三年半が経った。
私はあの後張りきっている同性の友人に誘われて国主催の晩餐会に参加したのだが、そこで王子に見初められ、色々アプローチされた果てにその人と結ばれた。
王子からの圧力は凄まじいものがあった。
なんせ、財力が圧倒的だ。
でも、彼自身は謙虚な人で、嫌いではなかった。
だからこそ彼を選んだ。
ただ金だけで選んだわけではない。
一方、レイビッドはというと、あの後酒場で知り合った女性と親しくなるも乗せられてブラックな仕事に手をつけてしまい――それによって逮捕され、長期間牢屋で過ごすこととなってしまったそうだ。
恐らく、彼には、当分自由は与えられないことだろう。
もう少し慎重に付き合う相手を選んでいれば、そんな目に遭わわずに済んだだろうに――どこまでも残念な人。
◆終わり◆
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