私が持つ魔法の才を自分のものなことにして王子と婚約した妹は嘘がばれて牢送りとなりました。そして私は幸せに暮らします。

四季

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後編

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 直後、一人の男性が声をかけてくる。

「失礼します。貴女、エリカさんと仰るそうですね」
「は、はい。そうです」
「少しお話を聞かせていただきたいのですが」
「お話、ですか?」
「はい。これは王子の命です。すみませんが」
「……はい」

 その後、私はしばらく、妹の力について色々聞かれた。

 で、数時間後に両親及び妹の嘘がばれたということを知った。

「もともと怪しいと思っていたのです。……ということで、フェリカさんと親御さんは拘束されました。で、エリカさん、貴女ですが……」

 王子は淡々とした調子で口を動かす。

「わたしと結婚してください」
「え」
「嘘に加担したことは許されませんが、恐らく貴女は強制されていたのでしょう? その事情は理解します。我が権限で貴女の罪はないこととしましょう。ですから、結婚してください」

 意外な展開だ。
 こんなことになるとは。


 ◆


 色々あったが私は王子と結婚することとなり、ある種の平穏を手に入れることができた。

 もちろん苦労もある。
 王子の妻というのは多くの人に見られる存在だから。

 けれど、妹の影として生きるだけの人生というのも虚しいので、こんな風になったことは私にとっては良いことだったと思う。

 王子に愛されているのも運が良い。

 ちなみに、フェリカと両親は『王族を欺いた』という罪によって牢に入れられ、現在は強制労働させられているそうだ。

 罰であるということもあり、食事は一日二回パン一個だけだそう。
 その食事だけで一日十五時間以上も厳しい労働環境で働き続けなくてはならないのだから、まるで悪夢である。


◆終わり◆
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