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前編
しおりを挟む「お前みたいなぱっとしない女が俺みたいな男と結ばれて幸せになりたいなら、本来、もっと血が滲むような努力をしなければならない。だがお前はそれをしないな? ということはつまり、お前には俺といる資格がないということ。なんで、婚約は破棄とする」
その日、婚約者エリオは、長文をひといきで発して私との終わりを告げた。
それだけでも驚きではあったのだが、まだそれだけなら納得はできた。
けれども彼はそれだけでは満足できなかったようで。
それからも数時間にわたって私を悪く言うことを続けた。
その後何とか解放してもらうことはできたのだけれど――正直許せない部分はあった。
◆
その後しばらくは実家で過ごした私だったが、軽い気持ちで参加した収穫を祝うパーティーにてこの国の王子であるルルアと出会い、意外ではあるが彼と結ばれることとなった
結ばれることになるまでにはもちろん何度も会ったり喋ったりした。
で、結果、お互い納得して結ばれる道を選ぶこととなった。
ルルアは己の望みを強制するような人物ではなかったので、私の心も聞いてくれて、その点非情にありがたかった。
そうして迎えたルルアとの結婚式の日、式典中にエリオが斧を持って会場に入ろうとしてきた。しかも彼はよく分からないが私を悪く言うような言葉を発していた。
私を殺そうとしたの?
私を傷つけようと?
だがエリオはすぐに警備隊に拘束されて。
その後牢へ入れられた。
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