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魔法をかけてあげる
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わたしを理不尽に捨てたあなたに
わたしを理不尽に切り落としたあなたに
永遠にとけない魔法を
今ここでかけてあげるわ
それはきっとあなたに
悲しみを
絶望を
そして苦痛を
永遠の不幸をもたらすでしょう
その時には思い出すかしら?
わたしのことを
あなたの幸せのため
あなたの身勝手な欲望のため
礎となった
犠牲となった
わたしの存在を
あなたはきっとこれからも
何人もの女を抱えて
ただ欲望のままに
歩もうとするのでしょうね
分かっているわ
あなたはそういう人
それでこそ
あなただという見方もある
けれどもこの先
あなたが誰かから
真の意味で愛されることなど
きっと一生ない
あなたがどれだけ本気になっても
少なくともその人からだけは
決して愛されないでしょう
想いは届かず
絶望に染まるほどに
無様に散ることでしょう
その時にはわたしを思い出してごらんなさい
あの時の行動をきっと後悔する
でもその時にはもう
何もかもすべて手遅れなの
だってもう
過ぎたことだから
あの時わたしの心に気づけなかったあなたに
幸せなどありはしない
幸福など訪れはしない
真実の愛は永久に
あなたの身に触れることはない
魔法をかけてあげる
あなたに
魔法をかけてあげる
あなたの身に
そして人生に
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