愛されなかったけれど、だからこそ

四季

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愛されなかったけれど、だからこそ

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愛されなかった
大事にされなかった
気にかけてもらえなかった

ずっとそんな感じだったわ

あなたはいつだって他の女ばかり見ていて
婚約者であるわたしのことなんてずっと放置

どうでもいい
そんな心が滲み出ていた

行いからも
発言からも

そうよわたし
いつも一番じゃなかったわ

でもね
だからこそ言えたの
もうおしまいにしましょうと
婚約は破棄としましょうと

それは解放の鐘の音のように
世界に
この身に
ただ降り注ぐ

愛はもう潰えたわ
でもそれも定め
あなたは初めからそうだったのだから
わたしだけが愛す義務などありはしない

愛されなかった
大事にされなかった
気にかけてもらえなかった

ずっとそんな感じだったわ

でもだからこそ選べたの
この道を
この運命を
こうして新しい出会いへと歩み出すことを
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