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1話
しおりを挟む私はそこそこ地位のある家に長女として生まれた。
三つ年下の妹リアナよりはいまいち可愛がられず育ってきたけれど、でも、そこそこ良い環境で成長できたことには感謝している。
そんな私には、婚約者がいる。
幼馴染みである同じ年の青年リリマンガスだ。
彼とは小さい頃からよく遊んでいた。
そして、婚約者同士となった今も、彼とは仲良しなままでいられている。
「へぇ、そうなんだ! じゃあ妹さん、王子と婚約するんだね!」
「ええそうなの」
「嬉しい? 嬉しくない?」
「どうかしら……まぁ嬉しくないことはないけれど、ちょっと、いいなぁと思う部分はあるわね」
そう、妹リアナはこの国の王子であるオポチュニと婚約した。
王子と婚約、なんて、私には似合わない。そんなのは高望み過ぎる。だから、憧れのように少々羨ましく思うことはあっても、だからどうとは思わないし奪いたいとも思わない。
「でもリアナは可愛いから、当然の結果だと思うわ」
「そうか……」
「リリマンガス? どうしたの?」
「ああ、いや、その……僕みたいなのが相手でがっかりかな、って」
リリマンガスは少し申し訳なさを抱いているようだった。
でも! そんなことは絶対にない!
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