22 / 157
21話 いつも本気で
しおりを挟む
「いやー。このプリン、なかなか美味しーわねー」
第二ホールにて開催されている食事会を一人満喫しているのは、赤い髪のリンディア。
彼女は結構大食いなようで、おかず系お菓子系問わず、色々食べている。
周囲の人たちのことなどまったく気にせず、好きなものを食べたいだけ食べていくスタイルが、非常に彼女らしい。
私には絶対にできないことだけに、凄いと思わざるを得ない。
「イーダ王女、これも結構美味しーわよー」
周囲を眺めつつぼんやりしていた私に、ご機嫌なリンディアが話しかけてきた。手には小さなグラスが持たれている。
「これは?」
「ゼリーよ。色が綺麗でしょ」
確かに、リンディアが持っているグラスにはゼリーらしきものが盛りつけられていた。私たちが暮らすこのオルマリン星のような、澄んだ青のゼリーだ。
「青いわね」
「おかしな返答ねー」
「そう?」
その青は、晴れた空のようにも穏やかな海のようにも見える。
「そーよ。だってべつに、何色かなんて聞いていないでしょ」
「ごめんなさい……」
「あ。そーいうことじゃないのよー。ただ、ユニークだと思っただけなの」
そんな風に、リンディアとたわいない会話をしていると、近くにいた黒スーツ姿のベルンハルトが口を挟んでくる。
「くれぐれも油断はするなよ」
いきなりの忠告には少し戸惑ってしまった。だが、言っていること自体は間違いではない。だから私は、頷いておいた。
「いちいちうるさいわねー」
リンディアはベルンハルトが気に食わないようだ。
「念のため、だ」
「……どーいう意味?」
「従者なら、周囲には常に目を配っておくべきだ」
「アンタに言われたくないわよ!」
強い調子で言われたベルンハルトは、呆れたように目を細める。
「そうだろうな」
「そーよ!」
リンディアは吐き捨てるように返した。
やはり、この二人に平穏が訪れることはなさそうだ。
そんなことを考えていると、小さな人影がこちらへ寄ってきた。誰かと思い、人影の方へ視線を向ける。すると、その人影は先ほど少し話したクネルのものだと、すぐに分かった。
「お待たせしてごめんなさぁーい!」
クネルはグラスを持っている。
「ドリンク、お持ちしたわよーん!」
「あ、ありがとうございます」
私はクネルから、茶色い液体の入ったグラスを受け取る。
「これは?」
「ブリウン茶よぉーん! アタシのお勧め!」
「お茶ですか?」
「そうそう! 飲んでみてぇ!」
クネルはなぜか、凄く飲んでほしそうにしている。
よく分からないが、もしかしたら、絶対に「美味しい」と言わせる自信があるのかもしれない。
せっかく「飲んでみて」と言ってくれているのに飲まないのも何なので、取り敢えず一口だけ飲むことにした——その時。
「イーダ王女」
ベルンハルトが、私の手からパッとグラスを奪った。
「ベルンハルト……?」
「少し毒味を」
彼はクネルを冷ややかに一瞥し、静かな声でそう答えた。
それに対し、クネルは憤慨する。
「ちょっとぉ! まさか、アタシが毒を盛るとでも思っているのぉん!?」
クネルは顔中の筋肉を引きつらせながら、声を荒らげた。その様子は、直前までとは別人のようだ。
「失礼にも程があるわぁーん!」
「不快にさせたなら謝る。ただ、確認は必要だ」
「何なのよぉ! アタシがオウジョサマを毒殺しようとしている根拠があるっていうのんっ!?」
「いや、そこまでは言っていない」
ベルンハルトはグラスを顔へ近づける。そして、液体をほんの少しだけ口に含んだ。
その数秒後。
何かに気がついたかのように、ぱっと目を見開く。
「他のグラスを取ってくることはできるだろうか」
ベルンハルトは真剣な顔で、リンディアに問う。唐突なことに、彼女は戸惑った顔をした。
「何よ、いきなり」
「無理か」
「いや、だから何なの? そんな真剣な顔をして、一体どーしたのよ?」
「少し違和感がある」
ベルンハルトの言葉に、リンディアは愕然として頬を強張らせる。
「……まさか。あり得ないわ、そんなこと」
「だが、少しおかしい」
「こーんなに人がいるのよ? そんなことをするかしら」
リンディアはさりげなく、私をクネルから離す。
「ブリウン茶、取ってくるわー」
「みんなしてアタシを疑うっていうの!? 酷い! 酷ぉーい!!」
そんな風に激しく騒ぐクネルを無視し、リンディアはドリンクコーナーへと向かう。その時の彼女の表情は、いつもとはまったく違い、真剣さが感じられるものだった。
場には、私とベルンハルト、そしてクネルだけが残る。
「ちょっと、ベルンハルト。一体、何がどうなっているの」
「少しだけ待て」
「このままで大丈夫なの? 人を呼んだ方がいい?」
「問題ない」
ベルンハルトはそう言うが、一度芽生えた不安の芽を摘み取ることは容易くない。また悲劇的なことが起きたら、と考えてしまう癖は消せないのだ。
「イーダ王女は、そこにいればそれでい——」
目の前の彼が言いかけた時。
「くっ!」
突如顔をしかめるベルンハルトを目にし、私はようやく、何かが起きたことを察知した。
「ベルンハルト!?」
「下がれ!」
鋭く命じられたため、私は数歩後ろへ下がる。
そして見てしまった。ナイフを握ったクネルの姿を。
「あらぁん。かわされちゃったわねーん」
クネルは片手にナイフを握り、もう一方の手は頬に添えている。この状況下でまだくねくねしていられるところは、少し凄いと思ったりした。
だが今は、呑気に感心している場合ではない。
「本性を現したか」
「うふふんっ。こうなったら、本気でいかせてもらうわよーん」
その頃になって、周囲の人たちもやっと異変に気づいたようだ。「なになに?」などと、ざわめきが広がる。
「覚悟なさぁーい!」
痩せた体の胸の前にナイフを構えつつ、クネルはそんなことを言い放つ。妙にテンションが高い。
「それはこちらのセリフだ」
対するベルンハルトは、クネルを冷たく睨んでいる。棘のある睨み方だ。
「アタシが弱そうだからって、侮っていたら駄目よーん」
「侮ってなどいない」
「本気で行かせてもらうわよんっ!」
周囲の人たちは、そそくさと離れていってしまう。誰も、クネルを止めようとはしない。人とは案外こういうものなのかもしれない、と思ったりした。
第二ホールにて開催されている食事会を一人満喫しているのは、赤い髪のリンディア。
彼女は結構大食いなようで、おかず系お菓子系問わず、色々食べている。
周囲の人たちのことなどまったく気にせず、好きなものを食べたいだけ食べていくスタイルが、非常に彼女らしい。
私には絶対にできないことだけに、凄いと思わざるを得ない。
「イーダ王女、これも結構美味しーわよー」
周囲を眺めつつぼんやりしていた私に、ご機嫌なリンディアが話しかけてきた。手には小さなグラスが持たれている。
「これは?」
「ゼリーよ。色が綺麗でしょ」
確かに、リンディアが持っているグラスにはゼリーらしきものが盛りつけられていた。私たちが暮らすこのオルマリン星のような、澄んだ青のゼリーだ。
「青いわね」
「おかしな返答ねー」
「そう?」
その青は、晴れた空のようにも穏やかな海のようにも見える。
「そーよ。だってべつに、何色かなんて聞いていないでしょ」
「ごめんなさい……」
「あ。そーいうことじゃないのよー。ただ、ユニークだと思っただけなの」
そんな風に、リンディアとたわいない会話をしていると、近くにいた黒スーツ姿のベルンハルトが口を挟んでくる。
「くれぐれも油断はするなよ」
いきなりの忠告には少し戸惑ってしまった。だが、言っていること自体は間違いではない。だから私は、頷いておいた。
「いちいちうるさいわねー」
リンディアはベルンハルトが気に食わないようだ。
「念のため、だ」
「……どーいう意味?」
「従者なら、周囲には常に目を配っておくべきだ」
「アンタに言われたくないわよ!」
強い調子で言われたベルンハルトは、呆れたように目を細める。
「そうだろうな」
「そーよ!」
リンディアは吐き捨てるように返した。
やはり、この二人に平穏が訪れることはなさそうだ。
そんなことを考えていると、小さな人影がこちらへ寄ってきた。誰かと思い、人影の方へ視線を向ける。すると、その人影は先ほど少し話したクネルのものだと、すぐに分かった。
「お待たせしてごめんなさぁーい!」
クネルはグラスを持っている。
「ドリンク、お持ちしたわよーん!」
「あ、ありがとうございます」
私はクネルから、茶色い液体の入ったグラスを受け取る。
「これは?」
「ブリウン茶よぉーん! アタシのお勧め!」
「お茶ですか?」
「そうそう! 飲んでみてぇ!」
クネルはなぜか、凄く飲んでほしそうにしている。
よく分からないが、もしかしたら、絶対に「美味しい」と言わせる自信があるのかもしれない。
せっかく「飲んでみて」と言ってくれているのに飲まないのも何なので、取り敢えず一口だけ飲むことにした——その時。
「イーダ王女」
ベルンハルトが、私の手からパッとグラスを奪った。
「ベルンハルト……?」
「少し毒味を」
彼はクネルを冷ややかに一瞥し、静かな声でそう答えた。
それに対し、クネルは憤慨する。
「ちょっとぉ! まさか、アタシが毒を盛るとでも思っているのぉん!?」
クネルは顔中の筋肉を引きつらせながら、声を荒らげた。その様子は、直前までとは別人のようだ。
「失礼にも程があるわぁーん!」
「不快にさせたなら謝る。ただ、確認は必要だ」
「何なのよぉ! アタシがオウジョサマを毒殺しようとしている根拠があるっていうのんっ!?」
「いや、そこまでは言っていない」
ベルンハルトはグラスを顔へ近づける。そして、液体をほんの少しだけ口に含んだ。
その数秒後。
何かに気がついたかのように、ぱっと目を見開く。
「他のグラスを取ってくることはできるだろうか」
ベルンハルトは真剣な顔で、リンディアに問う。唐突なことに、彼女は戸惑った顔をした。
「何よ、いきなり」
「無理か」
「いや、だから何なの? そんな真剣な顔をして、一体どーしたのよ?」
「少し違和感がある」
ベルンハルトの言葉に、リンディアは愕然として頬を強張らせる。
「……まさか。あり得ないわ、そんなこと」
「だが、少しおかしい」
「こーんなに人がいるのよ? そんなことをするかしら」
リンディアはさりげなく、私をクネルから離す。
「ブリウン茶、取ってくるわー」
「みんなしてアタシを疑うっていうの!? 酷い! 酷ぉーい!!」
そんな風に激しく騒ぐクネルを無視し、リンディアはドリンクコーナーへと向かう。その時の彼女の表情は、いつもとはまったく違い、真剣さが感じられるものだった。
場には、私とベルンハルト、そしてクネルだけが残る。
「ちょっと、ベルンハルト。一体、何がどうなっているの」
「少しだけ待て」
「このままで大丈夫なの? 人を呼んだ方がいい?」
「問題ない」
ベルンハルトはそう言うが、一度芽生えた不安の芽を摘み取ることは容易くない。また悲劇的なことが起きたら、と考えてしまう癖は消せないのだ。
「イーダ王女は、そこにいればそれでい——」
目の前の彼が言いかけた時。
「くっ!」
突如顔をしかめるベルンハルトを目にし、私はようやく、何かが起きたことを察知した。
「ベルンハルト!?」
「下がれ!」
鋭く命じられたため、私は数歩後ろへ下がる。
そして見てしまった。ナイフを握ったクネルの姿を。
「あらぁん。かわされちゃったわねーん」
クネルは片手にナイフを握り、もう一方の手は頬に添えている。この状況下でまだくねくねしていられるところは、少し凄いと思ったりした。
だが今は、呑気に感心している場合ではない。
「本性を現したか」
「うふふんっ。こうなったら、本気でいかせてもらうわよーん」
その頃になって、周囲の人たちもやっと異変に気づいたようだ。「なになに?」などと、ざわめきが広がる。
「覚悟なさぁーい!」
痩せた体の胸の前にナイフを構えつつ、クネルはそんなことを言い放つ。妙にテンションが高い。
「それはこちらのセリフだ」
対するベルンハルトは、クネルを冷たく睨んでいる。棘のある睨み方だ。
「アタシが弱そうだからって、侮っていたら駄目よーん」
「侮ってなどいない」
「本気で行かせてもらうわよんっ!」
周囲の人たちは、そそくさと離れていってしまう。誰も、クネルを止めようとはしない。人とは案外こういうものなのかもしれない、と思ったりした。
0
あなたにおすすめの小説
「地味ブス」と捨てられた私、文化祭の大型スクリーンで王子様の裏の顔を全校生に配信します
スカッと文庫
恋愛
「お前みたいな地味女、引き立て役にもならないんだよ」
眼鏡にボサボサ頭の特待生・澪(みお)は、全校生徒が見守る中、恋人だった学園の王子・ハルトから冷酷に捨てられた。
隣には、可憐な微笑みを浮かべる転校生・エマ。
エマの自作自演により「いじめの犯人」という濡れ衣まで着せられ、学園中から蔑まれる澪。
しかし、彼女を嘲笑う者たちはまだ知らない。
彼女が眼鏡の奥に、誰もが平伏す「真実の美貌」と、学園さえも支配できる「最強の背景」を隠していることを――。
「……ねぇ、文化祭、最高のステージにしてあげる」
裏切りへのカウントダウンが今、始まる。
スクリーンの裏側を暴き、傲慢な王子と偽りのヒロインを奈落へ突き落とす、痛快・学園下剋上ファンタジー!
遺産は一円も渡さない 〜強欲な夫と義実家に捨てられた私、真の相続人と手を組み全てを奪い返す~ (全10話)
スカッと文庫
恋愛
「お前の価値なんて、その遺産くらいしかないんだよ」
唯一の肉親だった祖父を亡くした夜、夫の健一と義母から放たれたのは、あまりにも無慈悲な言葉だった。
四十九日も待たず、祖父が遺した1億2000万円の遺産をアテに贅沢三昧を目論む夫。だが、彼には隠し通している「裏切り」があった――。
絶望の淵に立たされた由美の前に現れたのは、亡き祖父が差し向けた若き凄腕弁護士・蓮。
「おじい様は、すべてお見通しでしたよ」
明かされる衝撃の遺言内容。そして、強欲な夫たちを地獄へ叩き落とすための「相続条件」とは?
虐げられてきた妻による、一発逆転の遺産争奪&復讐劇がいま幕を開ける!
皆様ありがとう!今日で王妃、やめます!〜十三歳で王妃に、十八歳でこのたび離縁いたしました〜
百門一新
恋愛
セレスティーヌは、たった十三歳という年齢でアルフレッド・デュガウスと結婚し、国王と王妃になった。彼が王になる多には必要な結婚だった――それから五年、ようやく吉報がきた。
「君には苦労をかけた。王妃にする相手が決まった」
ということは……もうつらい仕事はしなくていいのねっ? 夫婦だと偽装する日々からも解放されるのね!?
ありがとうアルフレッド様! さすが私のことよく分かってるわ! セレスティーヌは離縁を大喜びで受け入れてバカンスに出かけたのだが、夫、いや元夫の様子が少しおかしいようで……?
サクッと読める読み切りの短編となっていります!お楽しみいただけましたら嬉しく思います!
※他サイト様にも掲載
【完結】傷物令嬢は近衛騎士団長に同情されて……溺愛されすぎです。
朝日みらい
恋愛
王太子殿下との婚約から洩れてしまった伯爵令嬢のセーリーヌ。
宮廷の大広間で突然現れた賊に襲われた彼女は、殿下をかばって大けがを負ってしまう。
彼女に同情した近衛騎士団長のアドニス侯爵は熱心にお見舞いをしてくれるのだが、その熱意がセーリーヌの折れそうな心まで癒していく。
加えて、セーリーヌを振ったはずの王太子殿下が、親密な二人に絡んできて、ややこしい展開になり……。
果たして、セーリーヌとアドニス侯爵の関係はどうなるのでしょう?
セレナの居場所 ~下賜された側妃~
緑谷めい
恋愛
後宮が廃され、国王エドガルドの側妃だったセレナは、ルーベン・アルファーロ侯爵に下賜された。自らの新たな居場所を作ろうと努力するセレナだったが、夫ルーベンの幼馴染だという伯爵家令嬢クラーラが頻繁に屋敷を訪れることに違和感を覚える。
見た目は子供、頭脳は大人。 公爵令嬢セリカ
しおしお
恋愛
四歳で婚約破棄された“天才幼女”――
今や、彼女を妻にしたいと王子が三人。
そして隣国の国王まで参戦!?
史上最大の婿取り争奪戦が始まる。
リュミエール王国の公爵令嬢セリカ・ディオールは、幼い頃に王家から婚約破棄された。
理由はただひとつ。
> 「幼すぎて才能がない」
――だが、それは歴史に残る大失策となる。
成長したセリカは、領地を空前の繁栄へ導いた“天才”として王国中から称賛される存在に。
灌漑改革、交易路の再建、魔物被害の根絶……
彼女の功績は、王族すら遠く及ばないほど。
その名声を聞きつけ、王家はざわついた。
「セリカに婿を取らせる」
父であるディオール公爵がそう発表した瞬間――
なんと、三人の王子が同時に立候補。
・冷静沈着な第一王子アコード
・誠実温和な第二王子セドリック
・策略家で負けず嫌いの第三王子シビック
王宮は“セリカ争奪戦”の様相を呈し、
王子たちは互いの足を引っ張り合う始末。
しかし、混乱は国内だけでは終わらなかった。
セリカの名声は国境を越え、
ついには隣国の――
国王まで本人と結婚したいと求婚してくる。
「天才で可愛くて領地ごと嫁げる?
そんな逸材、逃す手はない!」
国家の威信を賭けた婿争奪戦は、ついに“国VS国”の大騒動へ。
当の本人であるセリカはというと――
「わたし、お嫁に行くより……お昼寝のほうが好きなんですの」
王家が焦り、隣国がざわめき、世界が動く。
しかしセリカだけはマイペースにスイーツを作り、お昼寝し、領地を救い続ける。
これは――
婚約破棄された天才令嬢が、
王国どころか国家間の争奪戦を巻き起こしながら
自由奔放に世界を変えてしまう物語。
過労薬師です。冷酷無慈悲と噂の騎士様に心配されるようになりました。
黒猫とと
恋愛
王都西区で薬師として働くソフィアは毎日大忙し。かかりつけ薬師として常備薬の準備や急患の対応をたった1人でこなしている。
明るく振舞っているが、完全なるブラック企業と化している。
そんな過労薬師の元には冷徹無慈悲と噂の騎士様が差し入れを持って訪ねてくる。
………何でこんな事になったっけ?
婚約破棄すると言われたので、これ幸いとダッシュで逃げました。殿下、すみませんが追いかけてこないでください。
桜乃
恋愛
ハイネシック王国王太子、セルビオ・エドイン・ハイネシックが舞踏会で高らかに言い放つ。
「ミュリア・メリッジ、お前とは婚約を破棄する!」
「はい、喜んで!」
……えっ? 喜んじゃうの?
※約8000文字程度の短編です。6/17に完結いたします。
※1ページの文字数は少な目です。
☆番外編「出会って10秒でひっぱたかれた王太子のお話」
セルビオとミュリアの出会いの物語。
※10/1から連載し、10/7に完結します。
※1日おきの更新です。
※1ページの文字数は少な目です。
❇❇❇❇❇❇❇❇❇
2024年12月追記
お読みいただき、ありがとうございます。
こちらの作品は完結しておりますが、番外編を追加投稿する際に、一旦、表記が連載中になります。ご了承ください。
※番外編投稿後は完結表記に致します。再び、番外編等を投稿する際には連載表記となりますこと、ご容赦いただけますと幸いです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる