157 / 157
エピローグ
しおりを挟む
また春が来た。
私は今日、十九を迎える。
一年前のちょうど今日、私は、人生最大の恐怖と悲しみを経験した。それでも時は流れ。無事、生きたまま誕生日を迎えることができた。
「おはよ」
朝一番に私の自室へやって来たのはリンディア。彼女は、今日私が着るドレスを持ってきてくれていた。
「ドレス、持ってきてくれたのね」
「えぇ、そーよ。挨拶はするんでしょー?」
「そうなの」
「ならきれーな服装じゃないとねー」
そう、私は今日、国民に向けて挨拶をする。
昨年の悪夢がまだ消えないため、盛大な誕生祭を執り行うことは止めた。しかし、何事もなかったかのように済ますことはできない。そのため私は、国民に向けて簡単な挨拶だけ行うことに決めたのだ。
「はい。しっかりなさいよー」
「ありがとう、リンディア」
コバルトブルー。それはまるで、この星のような色。
「……綺麗なドレス」
こんな大人びた色のドレスを着こなせるのか、心配で仕方がない。だが、この日のためにと用意されたものだから、着ないわけにもいかないのである。
「きーっと似合うわよー」
「……そう?」
「そりゃそーよ! 王女様なら、何だって似合うわー!」
リンディアはそう言って、私の背を押してくれた。
ややきつい下着を着用し、コバルトブルーのドレスを身にまとい、腰のリボンを固く縛る。長く伸びた金の髪は今日もうねっているけれど、丁寧にまとめてセット。化粧は極力ナチュラル、透明感があるように。
準備が終わり、目の前の鏡に映る自分を見て、ふと思う。
——私って、こんな感じだったかしら。
鏡に映る私を、私であると認識できない。
だって、そこに映っているのは大人の女性なんだもの。
「……ねぇ、リンディア。私……少し変じゃない?」
隣に待機していた彼女に問う。
すると彼女は、あっさりと答えてくる。
「変じゃないわよー」
違和感を感じているのは、私だけ?
「どーしたのよ、いきなり」
「私……もっと子どもみたいだった気がするの」
「え?」
「こんなに大人みたいな顔ではなかった気がして」
化粧をしているから。髪をセットしているから。その可能性だって、絶対にないことはないだろう。多少印象が変わる、ということは、よくあることだろうと思う。
けれど、こんなに変わりはしないはず。
「きれーになったんじゃなーい?」
「……だと良いのだけれど」
「なってる! なってるわよー!」
リンディアがそう言うなら、それが事実なのかもしれない。
「ベルンハルトも、きっとびっくりするわー」
「え、どうして!?」
「なーに言ってんのよー。分かってないわねー」
そう言って、リンディアは笑う。
「さいこーに綺麗よ」
身支度を済ませた私は、リンディアと共に自室から出る。するとそこには、アスターが立っていた。
「やぁ、イーダくん。約束の原稿、持ってきたよ」
アスターはそう言って、いきなり、二三枚ほどの紙の束を差し出してくる。
「今日の挨拶の原稿ね!」
「そうそう」
つい忘れてしまっていたが、そういえば、挨拶の原稿を頼んでいたのだった。そのことを思い出した私は、彼が差し出した紙の束を、速やかに受け取る。
「ありがとう!」
頭を下げると、アスターは首を左右に動かす。
「いや、いいんだ。気にしないでくれたまえ。戦えなくなった今、私が君にしてあげられることは限られているからね」
あれ以来、アスターは銃を置いたと聞いている。
だが、負傷した体は徐々に回復しつつあるようだから、多分、体のことが理由ではないのだろう。
「しかし——実に驚いたよ。君が私に原稿を頼んでくるなんて、まったく予想していなかったからね」
それはそうかもしれない。
狙撃手であったアスターは、戦いに関することを頼まれることはあっても、文章を書くことを頼まれることはあまりなかっただろう。
「前から、アスターさんは文才があると思っていたの」
「んん? そうなのかね?」
「えぇ。出会って間もない頃から、そんな気がしていたの」
彼に文才があることは知っていた。
彼に拐われたあの日、密かに彼の日記帳を読んだ瞬間から。
「では、挨拶頑張ってくれたまえ」
放送のための部屋に入る。
そこには、カメラとマイクが設置されていた。
「よろしくお願いします」
「あ、王女様! こちらこそお願いしますー!」
私は指定された位置へ移動し、先ほどアスターから受け取った挨拶の原稿に軽く目を通す。
鼓動は徐々に速まる。
まだ、始まってもいないのに。
こういった経験はあまりないからだろうか。
「一分ほどで、始まりますー!」
「はい」
頬に浮かんだ汗の粒を、手の甲で拭う。強張った体を解そうと、ふぅ、と派手に息を吐き出す。
それでも鼓動は速まるばかり。
だが、それに負けるほど弱い私ではない。
今は前を向いて——。
「終わったぁ!」
挨拶を終え部屋から出ると、緊張が急に解けた。気が緩んで、つい大きな声を出してしまう。
「お疲れ様」
外で待っていてくれていたのはリンディア。
「これで用事はおしまいねー。あ、と、は、誕生日会だけ!」
「嬉しいわ」
誕生日会は大規模な会ではない。内輪だけでの会だ。だから、そんなに心的疲労のあるものではない。
「さ、行きましょー」
リンディアの言葉に「そうね」と返し、誕生日会の会場へ向かおうとした、ちょうどその時。
「ま、ま、待って下さいぃーっ!」
背後から声。
振り返ると、頭より大きい箱を持ったフィリーナが走ってきているのが視界に入った。
「フィリーナ!?」
「待って下さいぃー! ……ぶっ!」
全力疾走してきた彼女は、私たちの目の前で足を滑らせ、見事に転倒。
「なーにやってんのよ」
リンディアが呆れたように放つ。
しばらくして、フィリーナはゆっくりと立ち上がってくる。
そして、持っていた箱を差し出してきた。
「はいっ! プレゼントですぅ!」
「え。私に?」
「はいっ! 受け取って下さいっ!」
「あ、ありがとう……」
いきなり大きい箱を渡されたことに戸惑いつつも、一応お礼を述べておく。すると彼女は、頬を赤らめながら「いえいえ!」と言って、走り去ってしまった。
「……行っちゃった」
「あの娘、なーにやってんのかしらねー」
誕生日プレゼントを渡すだけのために、わざわざ来てくれたのだろうか。だとしたら、ありがたいことだ。
「さ、気を取り直して。行きましょー」
歩くこと、二三分。
誕生日会が開催される広間へ到着した。
前を行っていたリンディアが、扉の前で足を止める。そのため、彼女に続いていた私も止まった。
「とーちゃくよー」
リンディアは私に、扉を開けるよう促してくる。なので私は、扉のノブに手をかけた。
指先に緊張が走る。
だが、気にしない。迷うことなんて何もないのだから。
「……っ!」
そこにあったのは、白い塔。
純白に輝く塔のような形をしたものが、部屋の中央に置いてある。
「イーダ王女」
塔に見惚れていた私に、ベルンハルトが真っ直ぐ歩み寄ってきた。
「……ベルンハルト」
「誕生日おめでとう、イーダ王女」
ベルンハルトは一切迷いのない瞳で、私をじっと見つめてくる。
「……ありがとう」
「これからもよろしく頼む」
「えぇ、もちろん」
その時、ベルンハルトの後ろにいた父親が口を挟んできた。
「おめでとぅぅぅっ!」
相変わらずのテンションだ。
「おめでとう、イーダくん」
父親に続いて声をかけてきたのはアスター。
「今日の誕生日ケーキはだね、前に約束した通り、私が綿菓子で作ったものなのだよ」
そうそう、そんな約束を……って、え!?
「誕生日ケーキって……その塔みたいなやつ!?」
「そうだよ」
「そんなものが作れるの!?」
「綿菓子を使うところに少々苦労したが、ね」
信じられない。こんな美しいものを、綿菓子で作るなんて。
そんなことを考えていると、今度はベルンハルトが口を挟んでくる。
「手伝ったんだ、僕も」
「ベルンハルトも?」
「そうだ。そのせいで、今日は貴女に会いに行けなかった」
ベルンハルトは何やら不満げな顔。だが、その目つきはどこか優しい。
「いいのよ、そんなの」
「……そうなのか」
「そうよ! だって、明日も明後日も会えるじゃない」
そう、きっと来る。
明日も明後日も、その先も。
穏やかな日が。
◆終わり◆
私は今日、十九を迎える。
一年前のちょうど今日、私は、人生最大の恐怖と悲しみを経験した。それでも時は流れ。無事、生きたまま誕生日を迎えることができた。
「おはよ」
朝一番に私の自室へやって来たのはリンディア。彼女は、今日私が着るドレスを持ってきてくれていた。
「ドレス、持ってきてくれたのね」
「えぇ、そーよ。挨拶はするんでしょー?」
「そうなの」
「ならきれーな服装じゃないとねー」
そう、私は今日、国民に向けて挨拶をする。
昨年の悪夢がまだ消えないため、盛大な誕生祭を執り行うことは止めた。しかし、何事もなかったかのように済ますことはできない。そのため私は、国民に向けて簡単な挨拶だけ行うことに決めたのだ。
「はい。しっかりなさいよー」
「ありがとう、リンディア」
コバルトブルー。それはまるで、この星のような色。
「……綺麗なドレス」
こんな大人びた色のドレスを着こなせるのか、心配で仕方がない。だが、この日のためにと用意されたものだから、着ないわけにもいかないのである。
「きーっと似合うわよー」
「……そう?」
「そりゃそーよ! 王女様なら、何だって似合うわー!」
リンディアはそう言って、私の背を押してくれた。
ややきつい下着を着用し、コバルトブルーのドレスを身にまとい、腰のリボンを固く縛る。長く伸びた金の髪は今日もうねっているけれど、丁寧にまとめてセット。化粧は極力ナチュラル、透明感があるように。
準備が終わり、目の前の鏡に映る自分を見て、ふと思う。
——私って、こんな感じだったかしら。
鏡に映る私を、私であると認識できない。
だって、そこに映っているのは大人の女性なんだもの。
「……ねぇ、リンディア。私……少し変じゃない?」
隣に待機していた彼女に問う。
すると彼女は、あっさりと答えてくる。
「変じゃないわよー」
違和感を感じているのは、私だけ?
「どーしたのよ、いきなり」
「私……もっと子どもみたいだった気がするの」
「え?」
「こんなに大人みたいな顔ではなかった気がして」
化粧をしているから。髪をセットしているから。その可能性だって、絶対にないことはないだろう。多少印象が変わる、ということは、よくあることだろうと思う。
けれど、こんなに変わりはしないはず。
「きれーになったんじゃなーい?」
「……だと良いのだけれど」
「なってる! なってるわよー!」
リンディアがそう言うなら、それが事実なのかもしれない。
「ベルンハルトも、きっとびっくりするわー」
「え、どうして!?」
「なーに言ってんのよー。分かってないわねー」
そう言って、リンディアは笑う。
「さいこーに綺麗よ」
身支度を済ませた私は、リンディアと共に自室から出る。するとそこには、アスターが立っていた。
「やぁ、イーダくん。約束の原稿、持ってきたよ」
アスターはそう言って、いきなり、二三枚ほどの紙の束を差し出してくる。
「今日の挨拶の原稿ね!」
「そうそう」
つい忘れてしまっていたが、そういえば、挨拶の原稿を頼んでいたのだった。そのことを思い出した私は、彼が差し出した紙の束を、速やかに受け取る。
「ありがとう!」
頭を下げると、アスターは首を左右に動かす。
「いや、いいんだ。気にしないでくれたまえ。戦えなくなった今、私が君にしてあげられることは限られているからね」
あれ以来、アスターは銃を置いたと聞いている。
だが、負傷した体は徐々に回復しつつあるようだから、多分、体のことが理由ではないのだろう。
「しかし——実に驚いたよ。君が私に原稿を頼んでくるなんて、まったく予想していなかったからね」
それはそうかもしれない。
狙撃手であったアスターは、戦いに関することを頼まれることはあっても、文章を書くことを頼まれることはあまりなかっただろう。
「前から、アスターさんは文才があると思っていたの」
「んん? そうなのかね?」
「えぇ。出会って間もない頃から、そんな気がしていたの」
彼に文才があることは知っていた。
彼に拐われたあの日、密かに彼の日記帳を読んだ瞬間から。
「では、挨拶頑張ってくれたまえ」
放送のための部屋に入る。
そこには、カメラとマイクが設置されていた。
「よろしくお願いします」
「あ、王女様! こちらこそお願いしますー!」
私は指定された位置へ移動し、先ほどアスターから受け取った挨拶の原稿に軽く目を通す。
鼓動は徐々に速まる。
まだ、始まってもいないのに。
こういった経験はあまりないからだろうか。
「一分ほどで、始まりますー!」
「はい」
頬に浮かんだ汗の粒を、手の甲で拭う。強張った体を解そうと、ふぅ、と派手に息を吐き出す。
それでも鼓動は速まるばかり。
だが、それに負けるほど弱い私ではない。
今は前を向いて——。
「終わったぁ!」
挨拶を終え部屋から出ると、緊張が急に解けた。気が緩んで、つい大きな声を出してしまう。
「お疲れ様」
外で待っていてくれていたのはリンディア。
「これで用事はおしまいねー。あ、と、は、誕生日会だけ!」
「嬉しいわ」
誕生日会は大規模な会ではない。内輪だけでの会だ。だから、そんなに心的疲労のあるものではない。
「さ、行きましょー」
リンディアの言葉に「そうね」と返し、誕生日会の会場へ向かおうとした、ちょうどその時。
「ま、ま、待って下さいぃーっ!」
背後から声。
振り返ると、頭より大きい箱を持ったフィリーナが走ってきているのが視界に入った。
「フィリーナ!?」
「待って下さいぃー! ……ぶっ!」
全力疾走してきた彼女は、私たちの目の前で足を滑らせ、見事に転倒。
「なーにやってんのよ」
リンディアが呆れたように放つ。
しばらくして、フィリーナはゆっくりと立ち上がってくる。
そして、持っていた箱を差し出してきた。
「はいっ! プレゼントですぅ!」
「え。私に?」
「はいっ! 受け取って下さいっ!」
「あ、ありがとう……」
いきなり大きい箱を渡されたことに戸惑いつつも、一応お礼を述べておく。すると彼女は、頬を赤らめながら「いえいえ!」と言って、走り去ってしまった。
「……行っちゃった」
「あの娘、なーにやってんのかしらねー」
誕生日プレゼントを渡すだけのために、わざわざ来てくれたのだろうか。だとしたら、ありがたいことだ。
「さ、気を取り直して。行きましょー」
歩くこと、二三分。
誕生日会が開催される広間へ到着した。
前を行っていたリンディアが、扉の前で足を止める。そのため、彼女に続いていた私も止まった。
「とーちゃくよー」
リンディアは私に、扉を開けるよう促してくる。なので私は、扉のノブに手をかけた。
指先に緊張が走る。
だが、気にしない。迷うことなんて何もないのだから。
「……っ!」
そこにあったのは、白い塔。
純白に輝く塔のような形をしたものが、部屋の中央に置いてある。
「イーダ王女」
塔に見惚れていた私に、ベルンハルトが真っ直ぐ歩み寄ってきた。
「……ベルンハルト」
「誕生日おめでとう、イーダ王女」
ベルンハルトは一切迷いのない瞳で、私をじっと見つめてくる。
「……ありがとう」
「これからもよろしく頼む」
「えぇ、もちろん」
その時、ベルンハルトの後ろにいた父親が口を挟んできた。
「おめでとぅぅぅっ!」
相変わらずのテンションだ。
「おめでとう、イーダくん」
父親に続いて声をかけてきたのはアスター。
「今日の誕生日ケーキはだね、前に約束した通り、私が綿菓子で作ったものなのだよ」
そうそう、そんな約束を……って、え!?
「誕生日ケーキって……その塔みたいなやつ!?」
「そうだよ」
「そんなものが作れるの!?」
「綿菓子を使うところに少々苦労したが、ね」
信じられない。こんな美しいものを、綿菓子で作るなんて。
そんなことを考えていると、今度はベルンハルトが口を挟んでくる。
「手伝ったんだ、僕も」
「ベルンハルトも?」
「そうだ。そのせいで、今日は貴女に会いに行けなかった」
ベルンハルトは何やら不満げな顔。だが、その目つきはどこか優しい。
「いいのよ、そんなの」
「……そうなのか」
「そうよ! だって、明日も明後日も会えるじゃない」
そう、きっと来る。
明日も明後日も、その先も。
穏やかな日が。
◆終わり◆
10
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
「地味ブス」と捨てられた私、文化祭の大型スクリーンで王子様の裏の顔を全校生に配信します
スカッと文庫
恋愛
「お前みたいな地味女、引き立て役にもならないんだよ」
眼鏡にボサボサ頭の特待生・澪(みお)は、全校生徒が見守る中、恋人だった学園の王子・ハルトから冷酷に捨てられた。
隣には、可憐な微笑みを浮かべる転校生・エマ。
エマの自作自演により「いじめの犯人」という濡れ衣まで着せられ、学園中から蔑まれる澪。
しかし、彼女を嘲笑う者たちはまだ知らない。
彼女が眼鏡の奥に、誰もが平伏す「真実の美貌」と、学園さえも支配できる「最強の背景」を隠していることを――。
「……ねぇ、文化祭、最高のステージにしてあげる」
裏切りへのカウントダウンが今、始まる。
スクリーンの裏側を暴き、傲慢な王子と偽りのヒロインを奈落へ突き落とす、痛快・学園下剋上ファンタジー!
遺産は一円も渡さない 〜強欲な夫と義実家に捨てられた私、真の相続人と手を組み全てを奪い返す~ (全10話)
スカッと文庫
恋愛
「お前の価値なんて、その遺産くらいしかないんだよ」
唯一の肉親だった祖父を亡くした夜、夫の健一と義母から放たれたのは、あまりにも無慈悲な言葉だった。
四十九日も待たず、祖父が遺した1億2000万円の遺産をアテに贅沢三昧を目論む夫。だが、彼には隠し通している「裏切り」があった――。
絶望の淵に立たされた由美の前に現れたのは、亡き祖父が差し向けた若き凄腕弁護士・蓮。
「おじい様は、すべてお見通しでしたよ」
明かされる衝撃の遺言内容。そして、強欲な夫たちを地獄へ叩き落とすための「相続条件」とは?
虐げられてきた妻による、一発逆転の遺産争奪&復讐劇がいま幕を開ける!
皆様ありがとう!今日で王妃、やめます!〜十三歳で王妃に、十八歳でこのたび離縁いたしました〜
百門一新
恋愛
セレスティーヌは、たった十三歳という年齢でアルフレッド・デュガウスと結婚し、国王と王妃になった。彼が王になる多には必要な結婚だった――それから五年、ようやく吉報がきた。
「君には苦労をかけた。王妃にする相手が決まった」
ということは……もうつらい仕事はしなくていいのねっ? 夫婦だと偽装する日々からも解放されるのね!?
ありがとうアルフレッド様! さすが私のことよく分かってるわ! セレスティーヌは離縁を大喜びで受け入れてバカンスに出かけたのだが、夫、いや元夫の様子が少しおかしいようで……?
サクッと読める読み切りの短編となっていります!お楽しみいただけましたら嬉しく思います!
※他サイト様にも掲載
【完結】傷物令嬢は近衛騎士団長に同情されて……溺愛されすぎです。
朝日みらい
恋愛
王太子殿下との婚約から洩れてしまった伯爵令嬢のセーリーヌ。
宮廷の大広間で突然現れた賊に襲われた彼女は、殿下をかばって大けがを負ってしまう。
彼女に同情した近衛騎士団長のアドニス侯爵は熱心にお見舞いをしてくれるのだが、その熱意がセーリーヌの折れそうな心まで癒していく。
加えて、セーリーヌを振ったはずの王太子殿下が、親密な二人に絡んできて、ややこしい展開になり……。
果たして、セーリーヌとアドニス侯爵の関係はどうなるのでしょう?
セレナの居場所 ~下賜された側妃~
緑谷めい
恋愛
後宮が廃され、国王エドガルドの側妃だったセレナは、ルーベン・アルファーロ侯爵に下賜された。自らの新たな居場所を作ろうと努力するセレナだったが、夫ルーベンの幼馴染だという伯爵家令嬢クラーラが頻繁に屋敷を訪れることに違和感を覚える。
見た目は子供、頭脳は大人。 公爵令嬢セリカ
しおしお
恋愛
四歳で婚約破棄された“天才幼女”――
今や、彼女を妻にしたいと王子が三人。
そして隣国の国王まで参戦!?
史上最大の婿取り争奪戦が始まる。
リュミエール王国の公爵令嬢セリカ・ディオールは、幼い頃に王家から婚約破棄された。
理由はただひとつ。
> 「幼すぎて才能がない」
――だが、それは歴史に残る大失策となる。
成長したセリカは、領地を空前の繁栄へ導いた“天才”として王国中から称賛される存在に。
灌漑改革、交易路の再建、魔物被害の根絶……
彼女の功績は、王族すら遠く及ばないほど。
その名声を聞きつけ、王家はざわついた。
「セリカに婿を取らせる」
父であるディオール公爵がそう発表した瞬間――
なんと、三人の王子が同時に立候補。
・冷静沈着な第一王子アコード
・誠実温和な第二王子セドリック
・策略家で負けず嫌いの第三王子シビック
王宮は“セリカ争奪戦”の様相を呈し、
王子たちは互いの足を引っ張り合う始末。
しかし、混乱は国内だけでは終わらなかった。
セリカの名声は国境を越え、
ついには隣国の――
国王まで本人と結婚したいと求婚してくる。
「天才で可愛くて領地ごと嫁げる?
そんな逸材、逃す手はない!」
国家の威信を賭けた婿争奪戦は、ついに“国VS国”の大騒動へ。
当の本人であるセリカはというと――
「わたし、お嫁に行くより……お昼寝のほうが好きなんですの」
王家が焦り、隣国がざわめき、世界が動く。
しかしセリカだけはマイペースにスイーツを作り、お昼寝し、領地を救い続ける。
これは――
婚約破棄された天才令嬢が、
王国どころか国家間の争奪戦を巻き起こしながら
自由奔放に世界を変えてしまう物語。
過労薬師です。冷酷無慈悲と噂の騎士様に心配されるようになりました。
黒猫とと
恋愛
王都西区で薬師として働くソフィアは毎日大忙し。かかりつけ薬師として常備薬の準備や急患の対応をたった1人でこなしている。
明るく振舞っているが、完全なるブラック企業と化している。
そんな過労薬師の元には冷徹無慈悲と噂の騎士様が差し入れを持って訪ねてくる。
………何でこんな事になったっけ?
里帰りをしていたら離婚届が送られてきたので今から様子を見に行ってきます
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
<離婚届?納得いかないので今から内密に帰ります>
政略結婚で2年もの間「白い結婚」を続ける最中、妹の出産祝いで里帰りしていると突然届いた離婚届。あまりに理不尽で到底受け入れられないので内緒で帰ってみた結果・・・?
※「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる