地味系女子だった私はずっと妹に虐げられてきましたが、選ばれたのは私でした。

四季

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前編

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 これまでずっと華やかな妹マリーに虐げられてきた。

 私と妹、この姉妹は、タイプが少々異なっている。私は比較的地味なタイプで、妹は華やかで目立つタイプ。そういうこともあってか、私はいつも損な役回りだった。

 過去婚約者がいたこともあった。
 しかし大抵妹に壊された。

「お前がそんな酷い女だったなんてな……婚約は破棄するわ」

 妹が吹き込んだ嘘を信じた婚約者からそんな風に切り捨てられた時には絶望しかなかった。

 彼女に嫌がらせをされたり虐められたりすることには慣れていても、婚約者まで巻き込んでということにはなれていなかったので、当時その件に関してはかなりショックだった。

 もうすべて諦めたからどうでもいいけれど……。

 そんな私と妹が、今日、王城にて開催される晩餐会に参加することになった。

 妹と一緒に行かなくてはならないなんて。
 絶対またややこしいことに巻き込まれそう。

 正直行く前から憂鬱だ。

 しかし、だからといって参加を拒否することなどできず。

「行きましょ! お姉さまっ」
「そ、そうね……」
「んもーお姉さまったら暗いんだからっ。そんなじゃモテないわよ!」

 珍しく私の前でもご機嫌な妹と共に会場へ向かう。

「王子様も参加されるそうよ、おめかししちゃった!」
「そうね」
「お姉さまは相変わらず地味ね!」
「ええ」
「いいわ、引き立て役としては最高の出来よっ」

 私は何も期待しない。
 だからこれでいい。
 誰からも愛されないとしても、それでも構わない。

 私はただ平穏に暮らしたいだけ。
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