裏で仲を深めていた婚約者と女性、婚約破棄後、私を泥の中へ押し倒しました。けれどもおかげで素晴らしい人に出会えました。

四季

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3話

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「まさか。嬉しいです、話を聞かせていただけて」
「そうですか……?」
「もちろん。話を聞かせてもらえると信頼していただけたみたいで嬉しいですよ」
「そう、ですか……」

 その日はそこまでで別れたけれど、次に会う約束もした。
 私の心は晴れていた。
 また彼に会える、それが何だかとても嬉しかった。

 その後母から聞いた話によると、エッフェリオとホーネンはあの後謎の覆面男らに突如襲われて虐められた後に殺められたそうだ。

 二人で路地裏でいちゃついていたところ急に囲まれ襲われたそうで。
 そのまま山奥の小屋へ連れ去られ。
 そこで、エッフェリオは男らのストレス発散の道具として殴る蹴るされたまま放置されて亡くなり、ホーネンは逆さに吊られて百回鞭で打たれて男らにけらけら笑われながら死亡したそうだ。

 で、なぜそのことが発覚したかというと。

 通行人がたまたま扉の開いていた小屋に入り込み、そこで、亡き人となっている二人を発見したのだそう。

 私を泥に押し込んだ二人はこの世にもういない。

 それは嬉しいような悲しいようなことだ。だってもう彼らに復讐することはできない。いや、でも、それで良いのかもしれない、とも思う。だって、生きている彼らを目にしたら、私はきっと復讐したくなってしまう。でも彼らがこの世からいなくなったのなら私が復讐のため手を汚すことも絶対になくなる。

 ある意味幸運だったのかもしれない。

 そして明日、私はローゼと会う。

 楽しみだ。
 早く彼に会いたい。


 ◆


 あれから三年と四十六日。

 私は今、ローゼと、正式に夫婦となっている。

 また、先日第一子が誕生した。
 周りから温かく祝われ、とても幸せな気持ちだ。

 きっとこれから忙しくなるだろうけど――それでも一つずつ乗り越えていこうと思う。

 私が人として生きる道を与えてくれたローゼと共に。

 光ある道を行こう。


◆終わり◆
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