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2話
しおりを挟む「浴場へ行きましょうよ、そこで身体を洗ってください」
「……はい」
その後有料の大衆浴場へ向かった。料金は彼が払ってくれたので持ち合わせがなくても困らなかった。大衆浴場というところがあることは知っていたけれど、入って利用するのは初めてで、戸惑いもあった。万が一してはならないことをしてしまってはいけないので、係のおばあさんから色々話を聞いて、怒られないよう気をつけながら身体を洗った。
そこから出るとおばあさんが汚れていない服を持っていて。
お兄さんがこれを、と言っていたらしく、私はそれを着て良いこととなった。
ちなみに、泥にまみれた服は、おばあさんが勝手に袋に入れてくれていた。
「わ! 綺麗になりましたね」
「すみません……服まで……色々」
「いえいえ。すっきりされて。素晴らしいですね」
「え。あ……ありがとうございます」
その後青年がローゼという名だと知った。
「この後、よければ食事でも。どうです?」
「あの……持ち合わせがなくて」
「奢りますよ」
「と、取引ですか!? 後からその件を持ち出して何かを強制しますか!?」
「まさか、しませんよそんなこと」
ローゼと食べたのはサンドイッチ。
しかし普通のそれではない。
高級感のある具が多いサンドイッチだ。
彼といると心の傷が薄れてゆくかのよう……。
そこで私はエッフェリオとホーネンについて話した。
「そんなことが……!?」
「はい」
「それは……気の毒でしたね」
「何だかすみません、こんな楽しさのない話ばかりしてしまって」
暗い雰囲気にしてしまって申し訳ない。
けれどローゼは怒らなかった。
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