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王が気づいたのはあれから十年後
基本二度寝王太子は妃の肩を抱き、反対の手には息子の手を握る。
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仲睦まじいその王族家族の姿は、国民にも評判がよかった。
側室を取ることもなく、子に恵まれた王家。
王太子は妃を優しく見つめ、妃も王太子を愛しく見つめ返す。
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魅了から覚めた王太子は婚約者に婚約破棄を突きつける
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男爵令嬢の言葉に取り合わない王太子の目を覚まさせようと、聖魔法で魅了魔法の解術を試みた。
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契約破棄された聖女は帰りますけど
基本二度寝「聖女エルディーナ!あなたとの婚約を破棄する」
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筆頭婚約者候補は「一抜け」を叫んでさっさと逃げ出した
基本二度寝王太子には婚約者候補が二十名ほどいた。
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婚約破棄は嘘だった、ですか…?
基本二度寝「君とは婚約破棄をする!」
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「…かしこまりました」
爵位の高い相手から望まれた婚約で、此方には拒否することはできませんでした。
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結婚するので姉様は出ていってもらえますか?
基本二度寝聖女の誕生に国全体が沸き立った。
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特別仲が悪いと思っていなかった妹から向けられた言葉は。
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『君は強いから大丈夫』と婚約者に言われたので家を出ました。今さら探しに来ても遅いです
藤原遊「君は強いから大丈夫だろ?」
隣領から来た貴族の娘を紹介した婚約者は、私にそう言った。
平民ながら魔力が多く、魔法学校に特待生として通っていた私は、在学中に領主の息子に見初められた。
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そう言われて彼の領地に来て、婚約した。
それから数年。
街にはほとんど魔物が近づかなくなり、平和な日々が続いていた。
――あの日までは。
隣領から来た貴族の娘を紹介した婚約者は、私にこう言った。
「君は強いから大丈夫だろ?」
その言葉を聞いた瞬間、私はようやく気づく。
彼にとって私は、何だったのか。
だから私は、静かに街を出ることにした。
……今さら探しに来ても遅いです。