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後編
しおりを挟むだがここで終わらせはしない。
私はそういうことに詳しい伯父に協力を求め、ルチルから金をもぎ取れるよう懸命に動いた。
で、その結果、何とか払ってもらうことができた。
それをもって縁が切れる。
私はもうルチルとは他人となった。
その数日後、親の知人から、ルチルが死亡したことを聞くこととなる。
想定外だった。
けれども現実だった。
ルチルが連れていたあの女、実は犯罪者グループの一員であり、ルチルを自グループの居酒屋へ連れていって大量の酒を注文させたらしい。そしてルチルが払えなくなると、彼の身をリーダーへ引き渡したそうで。その後リーダーの判断でルチルは解体されることとなったそうだ。で、売れるところは勝手に売り飛ばされ、要らないところだけが残った亡骸となって発見されたらしい。
ちなみに私はというと、婚約破棄が完了した翌日に道で出会った謎のおばさんに紹介された男性と結婚することとなっている。
彼とは既に一度会った。
驚いたことに彼は魔族だ。
けれどもとても紳士的な人で、印象は悪くなかった。
しかも、魔族の中でも地位の高い高級魔族らしい。
魔族ではあるが貧しい魔族とはまったく異なる、かなりの富を持つ家柄の魔族だそうだ。
私は彼と共に生きていこうと思っている。
未来を信じて進もう。
◆終わり◆
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