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前編
しおりを挟む私には二人の妹がいる。
一つ年下の妹リリは、とても優しく、いつも私を大事にしてくれる。
三つ年下の妹ネレレは、末っ子で大事にされ育ったこともあってわがままで、悪意を持って余計なことをすることが多い。
で、私は、下の妹であるネレレに婚約者を奪われてしまった。
「わるいなぁ、でもさ俺、やっぱ、この出会いは運命だと思うんだよなぁ。ってことで、ネレレさんと結婚することにしたから。お前との婚約は破棄なぁ」
「ごめんなさいね! お姉さまっ。わたしと彼、愛し合っているんです! うふふ、残念でしたねぇ。じゃ! これでっ」
こうして、私とその婚約者であったオレビレスの関係は終わった。
が、そのことを知ったリリは激怒した。
「何それ! お姉さまの婚約者を奪ったの!? ……許せない。そんなの! 最低の行為よ! 他の女になびくオレビレスさんもちょっとではあるけど……でも! ネレレ! やっぱり彼女は許せない!!」
リリは私以上に怒っていた。
「お姉さま、待っていて。私が後悔させてくるわ。ネレレ、あの女だけは、絶対に泣かせるから」
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