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婚約破棄したら破滅すると気づいていても、私と一緒になるのは嫌なのですね。
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「雑草やら何やらにばかり興味を抱き婚約者を喜ばせようともしない女の相手をするほど暇ではない。婚約は破棄させてもらう」
ある日突然、婚約者テイルズからこんなことを言われた。
私はすぐには話の意味が理解できなかった。
これまでそのようなことを言われたことはなかったし、彼もそんな風に思っているような振る舞いはしていなかった。
それだけに驚いた。
「テイルズさん、良いのですか? 私との婚約を破棄するとなると、うちが代わりに借金返済するという話もなくなるのですよ」
そもそも、あちらの家のための婚約だったのだ。
それなのに、あちらから婚約破棄を提案してくるなんて。
ただただ驚きしかない。
「あぁいいさ。借金くらい自力でどうにかする」
「そうですか。では承知しました。残念ですが婚約は破棄としましょう」
こうして私たちは別の道を行くこととなった。
◆
私はあの後、薬草探しの最中に偶然知り合った狩人の青年と結婚し、子も設けた。
今は子育てや家事をこなしつつ趣味の薬草研究も続けている。
彼は仕事中は帰ってこないけれど、家にいる時は家事の手伝いもしてくれる。
ちなみにあの後テイルズがどうなったかというと。
借金返済を代わってもらう企みが台無しになった、と、父親からどやされたらしい。
また、借金の額が膨らみ過ぎていたことをその時になって知ったテイルズの母親は自ら命を絶ったそうだ。
ある夜自室でこっそり、だったらしい。
発見された時には既に息は絶えていたとのことである。
その数日後、テイルズは父親と共に、遠い地域へ引っ越していったそうだ。
彼について知っているのはそこまで。
◆終わり◆
ある日突然、婚約者テイルズからこんなことを言われた。
私はすぐには話の意味が理解できなかった。
これまでそのようなことを言われたことはなかったし、彼もそんな風に思っているような振る舞いはしていなかった。
それだけに驚いた。
「テイルズさん、良いのですか? 私との婚約を破棄するとなると、うちが代わりに借金返済するという話もなくなるのですよ」
そもそも、あちらの家のための婚約だったのだ。
それなのに、あちらから婚約破棄を提案してくるなんて。
ただただ驚きしかない。
「あぁいいさ。借金くらい自力でどうにかする」
「そうですか。では承知しました。残念ですが婚約は破棄としましょう」
こうして私たちは別の道を行くこととなった。
◆
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ある夜自室でこっそり、だったらしい。
発見された時には既に息は絶えていたとのことである。
その数日後、テイルズは父親と共に、遠い地域へ引っ越していったそうだ。
彼について知っているのはそこまで。
◆終わり◆
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