義母によって塔に閉じ込められた私は復讐の時を待っていたのですが……。

四季

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2話「協力する相手は」

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 向こうが事情を話してくれたのでこちらも事情を打ち明けることにした。

 すると。

「そんなことって! 駄目だよ、そんなの。逃げようよ」
「無理よ、今はまだ」

 まだ準備は整っていない。

「どうして!? 諦めるの!?」
「ええ。見張りもいるし……一人で今すぐというのは厳しいわ」
「なら僕も協力するよ!」
「え。やめて、巻き込みたくないわ」

 私はいつかここを出る。
 けれどその時はまだ来ていない。
 もっと力がいる。

 そういう意味では協力者の存在はありがたいのかもしれないが……でも、赤の他人を巻き込むのは、あまり良い気がしない。

「君の話を聞いていたら放っておけないよ、酷すぎる」

 彼は感情を隠さない。
 今にも泣き出しそうな面持ちだった。

 そこまで感情的にならなくて良いのに、と思ってしまう部分もある。

「貴方は悲しまなくていいわ」
「でも! そのお義母さんおかしいよ!」
「そうね、だからいずれ私は……彼女を討つつもり」
「だから、協力するって」
「駄目!」
「いいんだ、協力させてほしい」

 そして、彼と協力することが決まった。
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