永遠に誇れる人生を

四季

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 私は、マルスベルクという、キャロット王国の端の深い森の中にある村で生まれた。マルスベルクは太陽の光があまり当たらず一年中寒い気候であった。それでもほどほどには栄えていた。

 私の家は、経済的に困ることはなかった。父は村の長の使用人として働いている、と母から聞いたことがある。父は家にはいなかった。亡くなったのではなかったようだが詳しくは聞かされていなかった。私の家族は母と三つ下の妹だった。妹が生きていれば、今頃リーツェルぐらいなのだろうかとふと思う時がある。血の繋がった妹がリーツェルのような事をするのを想像すれば微笑ましい。

 話は戻る。母も妹も、美人だった。父の顔は知らないが、案外普通なのではないかと思う。私は幼い頃から母に村を出てはならないと言われていた。その約束を破った事は一度もない。外に興味がなかった訳ではないが、態々破ってまで行きたいとは思わなかった。


 私は、友達が少なかった。大人数でわいわい騒ぐのが嫌いだったというのも、あるのかもしれない。その頃のあまり仲良くなかった友達に「君は違う」とよく言われたのを覚えている。六、七歳の頃だっただろうか。単なる仲間外れなら構わないのだが、私は一度だけ私が皆と違う理由を知りたいと思ったことがあった。そんな時、隣に住む少女に尋ねてみた事がある。

 その子は私の数少ない友達だった。たまにお節介だが、頼れる存在だと思っていた。その彼女は「オッドアイは世界を不幸にするという伝説があるのよ」と教えてくれた。

 その伝説が、マルスベルクの伝説という物だった。

 確かにマルスベルクの伝説内では、黒ずんだ髪を持ち、両目の色が違うと話されている。今思えば、母や妹、友達は、オッドアイじゃなかった。私だけが違ったのだ。
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