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2話「婚約破棄されてから」
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「エクセリア、君の記憶がどこかへいってしまったという話は本当なのか?」
「……はい」
「そうか分かった。では。君との婚約は破棄とする」
「え」
いきなりそれ!? と思いつつ。
「これまでの記憶がなくなった君になど価値がない。よって、関係は終わりとする。君はもうどこへでも行ってくれ、ここにいなくていい」
婚約者オーガンがきっぱりと冷ややかにそう言った。
こうして私、否、エクセリアは、婚約者オーガンに捨てられることとなった。
他人事ではあるのだけれど。
でも気の毒に思う。
記憶を失ったからということで切り捨てられるなんて。
いや、彼のことを覚えていなければ辛くはないのか……。
でもどうしてもエクセリアが気の毒なような気がして、私が何かされたわけではないのに何とも言えない気分になった日だった。
◆
けれどもエクセリアは孤独にはならなかった。
エクセリアが婚約破棄されたと知った何人もの男性が彼女との婚約を望んでやって来たのだ。
「実は、ずっと、エクセリア様に恋していたのです」
「結婚したいですっ」
エクセリアのもとへ毎日のように男性がやって来る。
「せっかくの機会! ここで告げる! 愛しているんだ!」
「我輩と結婚してほしい」
「ちゅきちゅき! だいーちゅっきでちゅお!」
彼らは皆、エクセリアと結ばれることを望んでいた。
エクセリアではない私が決めて良いのか? と思いつつも、私は、吟味した結果一人の男性を未来の夫とすることを選んだ。
「……はい」
「そうか分かった。では。君との婚約は破棄とする」
「え」
いきなりそれ!? と思いつつ。
「これまでの記憶がなくなった君になど価値がない。よって、関係は終わりとする。君はもうどこへでも行ってくれ、ここにいなくていい」
婚約者オーガンがきっぱりと冷ややかにそう言った。
こうして私、否、エクセリアは、婚約者オーガンに捨てられることとなった。
他人事ではあるのだけれど。
でも気の毒に思う。
記憶を失ったからということで切り捨てられるなんて。
いや、彼のことを覚えていなければ辛くはないのか……。
でもどうしてもエクセリアが気の毒なような気がして、私が何かされたわけではないのに何とも言えない気分になった日だった。
◆
けれどもエクセリアは孤独にはならなかった。
エクセリアが婚約破棄されたと知った何人もの男性が彼女との婚約を望んでやって来たのだ。
「実は、ずっと、エクセリア様に恋していたのです」
「結婚したいですっ」
エクセリアのもとへ毎日のように男性がやって来る。
「せっかくの機会! ここで告げる! 愛しているんだ!」
「我輩と結婚してほしい」
「ちゅきちゅき! だいーちゅっきでちゅお!」
彼らは皆、エクセリアと結ばれることを望んでいた。
エクセリアではない私が決めて良いのか? と思いつつも、私は、吟味した結果一人の男性を未来の夫とすることを選んだ。
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