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前編
しおりを挟むある朝、家に手紙が届いた。
『貴女と生きてゆくことはもうやめることにしました。なぜなら、他の女性に興味が湧いたからです。つまり、貴女以外の女性を好きになってしまったのです。ということで、貴女との婚約は破棄します。ここまでありがとうございました、そして、さようなら』
手紙の出し主は婚約者プルトネット。
とはいえ内容が内容で。
もしいたずらか何かだったら大問題なので、本人に連絡し、手紙の話が本当のものなのかを本人に聞いてみた。
すると事実だった。
その日プルトネットは「もう会わないから、さようなら」と言い、それによって、私たちの関係は終わってしまった。
まさかの終わり方となってしまったが……でもどうしようもなかった。
◆
あれから数年。
私は今、裕福な家の男性と結婚し、夫婦で穏やかに暮らしながら、個人ではボランティア活動を続けている。
「今日はまたゴミ拾いに行くのか?」
「ええ」
「大丈夫そうか? 俺も行こうか」
「いえ大丈夫よ」
夫は私の活動を受け入れてくれている。
だから彼があれこれ口を挟んでくることはない。
たまにそういった話はするけれど。
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