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後編
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結局私はあの流れに乗るようにしてオグリファイと結婚した。
結婚なんて無理だと思っていた。でもここにたどり着いた。流されるように、息をするように、最も自然な形で。自分の意思を越えたような展開、とても不思議なことだけれど。ただ、もしかしたらこれは運命だったのかもしれないと、そう思っている部分もある。
彼に出会うことはきっと決まっていたのだろう。
そして、こうして笑い合うことも。
だから今は歩いてきた道に感謝している。
光も影も。
希望も絶望も。
すべてがここに至るために必要なピースだったのだと思う。
私はオグリファイと生きてゆく。
手を取り合って微笑みを向け合いながら。
自分たちのペースで歩んでゆく。
……ちなみにルーレルはあの後別の婚約者ができたものの浮気を繰り返し続けていたようで。
やがて、資産家である婚約者の父親に激怒され、恐ろしいほどの額の慰謝料を支払わされたうえ婚約破棄されたそうだ。
それによりルーレルはもはや搾りかすとしか言いようのない状態になってしまっているらしい。
ま、でも、自業自得だろう。
そんなことになったのは、外の誰のせいでもないのだから。
彼自身のせい。ただそれだけ。
すべては彼の行いが招いたこと――だから可哀想だとか気の毒だとかは一切思わない。
◆終わり◆
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