生まれつき滅びの術を使える私は幼い頃から皆に気味悪がられていましたが……?

四季

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後編

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「お前との婚約は破棄することにした」
「どういうことです?」
「簡単なことだ、お前より素晴らしい女性と出会えたのでお前は切り捨てることとしたのだ」
「そう、ですか……」
「お前はみっともない。とにかくロークオリティだ。顔面は並、髪も平凡な色で綺麗でない、頭も残念、胸のサイズはちびちび。それでよく女だと言い張れるな」

 婚約破棄してきた婚約者から失礼なことを言われた時には。

「メントロポタ・アンドロモス・ルフィトラカス・リポートデネ・メントロポタ・アンディスモス・ルフィトラカス・スィートロデネ」

 ――また別のある時にはその婚約者に滅びをもたらした。

「ぐ……ぐっはぁぁぁぁ!! ぎゃあああ!! 腹がいてぇ、ぐっぼ、ぐぎゃあぁあぁあぁあぁーッ!!」


 ◆


 二十三歳の春、私はついに結婚した。
 少し遅めの結婚となってしまったけれど、とても良い人と巡り会えたので、この道を選んだことを後悔していない。

 さぁ、ここからまた、新しい旅を始めよう。


◆終わり◆
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