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後編
割れた窓から飛び込んでくるのは多数の大根。白く太いそれは凄まじい勢いで飛んでくる。そして、そのすべてが、ポムリスを狙っている。
「あば! あば! あばばばば!」
ポムリスは全身に大根を受け落ち着いてはいられない。
だがそれで終わりではない。
今度は空が雨雲に覆われる。
降り注ぐ大根の雨。
小降りな大根が大量に降り注げば、それらは室内にも入ってくる。
部屋を満たす大根臭……。
「うわっ、あ、うわわわ、ああ、うわっ」
その様子を見てから、私は実家へ帰った。
◆
あれから数年、私は、親の知り合いである男性と結婚して穏やかに暮らしている。
夫は仕事が忙しい。
けれど私はそれを寂しく思ってはいない。
なぜなら、彼は愛してくれるから。
仕事は忙しい彼ではあるが、帰宅して二人になった時にはとても丁寧に扱ってくれるので、不満はない。
むしろ幸せ、幸福の中にある。
ちなみに。
元婚約者のポムリスだが、彼はあれからも毎日のように飛んでくる大根に襲われるようになったそうだ。で、ある時大根に襲われて転倒し後頭部を打ってしまったらしく、それによって落命してしまったそうだ。
◆終わり◆
「あば! あば! あばばばば!」
ポムリスは全身に大根を受け落ち着いてはいられない。
だがそれで終わりではない。
今度は空が雨雲に覆われる。
降り注ぐ大根の雨。
小降りな大根が大量に降り注げば、それらは室内にも入ってくる。
部屋を満たす大根臭……。
「うわっ、あ、うわわわ、ああ、うわっ」
その様子を見てから、私は実家へ帰った。
◆
あれから数年、私は、親の知り合いである男性と結婚して穏やかに暮らしている。
夫は仕事が忙しい。
けれど私はそれを寂しく思ってはいない。
なぜなら、彼は愛してくれるから。
仕事は忙しい彼ではあるが、帰宅して二人になった時にはとても丁寧に扱ってくれるので、不満はない。
むしろ幸せ、幸福の中にある。
ちなみに。
元婚約者のポムリスだが、彼はあれからも毎日のように飛んでくる大根に襲われるようになったそうだ。で、ある時大根に襲われて転倒し後頭部を打ってしまったらしく、それによって落命してしまったそうだ。
◆終わり◆
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