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前編
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「ねーえ、わたしと遊ばなーい?」
「いや、お姉さん、それは困りますよ」
その日、私は見てしまった。
私の婚約者であるルドフに街中の路地ですり寄っている姉の姿を。
「でーもぉ、あの地味娘じゃ楽しめないでーしょー? わたしとなーらぁ、とっても楽しい美味しいことできるのよー?」
「や、やめてください! こんなこと!」
「婚約は破棄って言っておいてあげるからー」
「嫌です!」
「いーじゃないのー、かたーい」
◆
翌日。
「ねーえ、ルドフさんがねー、あんたとの婚約破棄するって言ってたわよ」
姉がそんなことを言ってきた。
「婚約破棄?」
「そうよー」
「待って、聞いていないわそんな話」
「だ、か、ら、彼が言いづらいって言うからー、わたしが代わりに言ってあげたのよ」
嘘臭い……。
先日見た件のこともあるし……。
「じゃあルドフさんに確認してみるね」
「駄目!!」
「え? どうして? 彼が言いづらいから代わりに、なんでしょ?」
「……だ、駄目よ、やめなさい」
怪しいとしか言い様がない。
「いや、お姉さん、それは困りますよ」
その日、私は見てしまった。
私の婚約者であるルドフに街中の路地ですり寄っている姉の姿を。
「でーもぉ、あの地味娘じゃ楽しめないでーしょー? わたしとなーらぁ、とっても楽しい美味しいことできるのよー?」
「や、やめてください! こんなこと!」
「婚約は破棄って言っておいてあげるからー」
「嫌です!」
「いーじゃないのー、かたーい」
◆
翌日。
「ねーえ、ルドフさんがねー、あんたとの婚約破棄するって言ってたわよ」
姉がそんなことを言ってきた。
「婚約破棄?」
「そうよー」
「待って、聞いていないわそんな話」
「だ、か、ら、彼が言いづらいって言うからー、わたしが代わりに言ってあげたのよ」
嘘臭い……。
先日見た件のこともあるし……。
「じゃあルドフさんに確認してみるね」
「駄目!!」
「え? どうして? 彼が言いづらいから代わりに、なんでしょ?」
「……だ、駄目よ、やめなさい」
怪しいとしか言い様がない。
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