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後編
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「婚約破棄なものは婚約破棄なの!!」
姉は目を剥いて必死にそんなことを言う。
あぁこれは嘘を言っているやつだな。
さすがにもう分かった。
でもここで言い返すとややこしいので一旦信じたふりをしておいた。
本当のことは後で彼に聞けば良いだけだ。
だが、その日の晩、姉は亡くなった。
姉は「ちょっと買い物に行ってくる」と言って出掛けていった。
それが夕暮れ時だったのだけれど。
数時間が経っても一向に帰ってこなくて。
両親は心配していた。
私は、またルドフのところにでも行っているのだろうな、くらいに思っていた。
そうして迎えた夜、一度玄関のベルが鳴り、父親が出ると……。
そこには姉の亡骸だけが放置されていた。
何がどうなったのかは分からない。
ただ美しくはない亡骸だった。
一部は動物に食べられたかのような状態になっていた。
まぁ彼女が亡くなっても悲しくはないけれど。
◆
その後、私は改めてルドフに連絡し、婚約破棄したいという思いが本当のものだったのかを確認した。
すると彼は「そんなこと一言も言っていない!」と言ってきた。
どうやらやはりあれは姉の勝手な嘘だったようだ。
私は姉がそう言っていたという事実を彼に話した。すると彼も姉から接近され困っていたことを明かした。すり寄られていたことを彼は隠さなかった。
「じゃ、これからもよろしくね」
「もちろんだよ!」
「姉の罠にはまらないでくれてありがとう」
「ううん! こちらこそ! 騙されないでくれてありがとう! 確認してくれて助かったよ、本当に!」
こうして私はルドフと結ばれ、幸せに暮らせることとなった。
◆終わり◆
姉は目を剥いて必死にそんなことを言う。
あぁこれは嘘を言っているやつだな。
さすがにもう分かった。
でもここで言い返すとややこしいので一旦信じたふりをしておいた。
本当のことは後で彼に聞けば良いだけだ。
だが、その日の晩、姉は亡くなった。
姉は「ちょっと買い物に行ってくる」と言って出掛けていった。
それが夕暮れ時だったのだけれど。
数時間が経っても一向に帰ってこなくて。
両親は心配していた。
私は、またルドフのところにでも行っているのだろうな、くらいに思っていた。
そうして迎えた夜、一度玄関のベルが鳴り、父親が出ると……。
そこには姉の亡骸だけが放置されていた。
何がどうなったのかは分からない。
ただ美しくはない亡骸だった。
一部は動物に食べられたかのような状態になっていた。
まぁ彼女が亡くなっても悲しくはないけれど。
◆
その後、私は改めてルドフに連絡し、婚約破棄したいという思いが本当のものだったのかを確認した。
すると彼は「そんなこと一言も言っていない!」と言ってきた。
どうやらやはりあれは姉の勝手な嘘だったようだ。
私は姉がそう言っていたという事実を彼に話した。すると彼も姉から接近され困っていたことを明かした。すり寄られていたことを彼は隠さなかった。
「じゃ、これからもよろしくね」
「もちろんだよ!」
「姉の罠にはまらないでくれてありがとう」
「ううん! こちらこそ! 騙されないでくれてありがとう! 確認してくれて助かったよ、本当に!」
こうして私はルドフと結ばれ、幸せに暮らせることとなった。
◆終わり◆
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