人は変わっていってしまう そしてその心も

四季

文字の大きさ
1 / 1

人は変わっていってしまう そしてその心も

しおりを挟む

人は変わっていってしまう

そしてその心も

時と共に変わるもの移りゆくもの

好きという感情は熱く燃ゆる

けれどもいずれは静まってしまう

火を消す水のように

時というものは確かに存在している

だから分かっていた

だから察していた

貴方にいつか切り捨てられるかもしれない

そんなことくらい

それでも夢がみたくて

だから現実から目を逸らしていた

共に歩める未来を信じ

信じたいものだけを胸に抱いて

そうやって歩んできた

けれども告げられてしまった

――婚約の破棄

貴方は笑って言うのだ

もう要らないよ

もうおしまいにしよう

そんなことを

この胸に突き刺さる刃など気にもせず

いつだってうっすらと笑っている

人は変わっていってしまう

そしてその心も

身も心も永遠のものではない

時と共に変わるもの移りゆくもの

好きという感情は

時に束の間熱く燃ゆる

けれどもいずれは消えてしまう

火を消す水のように

時というものは確かに存在しているのだろう……

きっとそれが現実

人は変わっていってしまう

そしてその心も

時と共に変わるもの移りゆくもの

好きという感情は熱く燃ゆる

けれどもいずれは静まってしまう

火を消す水のように

時というものは確かに存在している
しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

無垢な娘、それは幻ですわよ

四季
恋愛
私には生まれた時から決まっていた婚約者がいましたの。

身分が上だからと油断しているようですけど……

四季
恋愛
私の婚約者は、私を舐めきっていました。 とにかく、女遊びし過ぎです。

さようなら、あなたとはもうお別れです

四季
恋愛
十八の誕生日、親から告げられたアセインという青年と婚約した。 幸せになれると思っていた。 そう夢みていたのだ。 しかし、婚約から三ヶ月ほどが経った頃、異変が起こり始める。

本を返すため婚約者の部屋へ向かったところ、女性を連れ込んでよく分からないことをしているところを目撃してしまいました。

四季
恋愛
本を返すため婚約者の部屋へ向かったところ、女性を連れ込んでよく分からないことをしているところを目撃してしまいました。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

幼馴染みのために婚約を破棄したいそうです

四季
恋愛
ある昼下がり、婚約者アルフレッドが見知らぬ女性を連れてきた。 そこからすべてが幕開ける。

一途な恋

凛子
恋愛
貴方だけ見つめてる……

気さくな良い人だった婚約者ですが、実は私ではない女性を愛していました。~何を失ったとしても、いずれは幸福を掴むのです~

四季
恋愛
気さくな良い人だった婚約者ですが、実は私ではない女性を愛していました。

処理中です...