婚約破棄されたうえ穴に落ちましたが、それでも前向いて生きてゆきますわ!

四季

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婚約破棄されたうえ穴に落ちましたが、それでも前向いて生きてゆきますわ!

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「君がここまで品のない女とは思わなかったよ! こういうことだから、婚約は破棄! いいな!」

 今日、この日、私は婚約者から別れを告げられてしまいました。

 とても残念なことです。

 けれども、残念だからといって落ち込んでいるというのは、私らしくありませんわ。私はこれまで一度も心折れたりしてきませんでした。だから今回も同じこと。私は私なりの幸せを見つければいい。そして、そのために生きればそれで良いのです。

 前向きに婚約者の彼の家から出た瞬間。
 身体が垂直落下。

 そう、私は大穴にはまってしまいましたの。

 これはさすがに……かなりこたえますわね……。

 しかし幸い怪我はありませんでした。
 何とか自力で地上へたどり着き、私は両親のところへ戻ることにしました。

 その後私は両親と飼っている犬と共に生きる道を選びました。

 確かに私は恋はしませんでした。私にはラブもロマンスも訪れなかった。けれども構いませんの。人の人生なんて色々で、それが当然なのですから。私には私に合った幸福があればそれでいいのですわ。

 あぁ、そういえば、私との婚約を破棄した彼のことですけれど。

 彼はあの後謎の病にかかってしまったそうですわ。
 なんでも、脚が日に日に太くなる病だったとか。

 彼はその病が原因で外に出ることを拒否するようになり、そのうちに段々心を病み、最終的には寝たきりになってしまったそうです。

 もっとも、もはや私には無関係ですけれど。


◆終わり◆
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