婚約破棄、その後の彼ら。

四季

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婚約破棄、その後の彼ら。

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「おまえのような女、こちらから切り捨ててやる! 婚約なんぞ破棄だ!」

 いびきが酷すぎることをやんわり告げたところ、婚約破棄と言われてしまった。

「傷つけられた! おまえなんか消えろ! 最低の女だ!」

 傷つけるような言い方はしなかったはず。
 なのにこんなことになってしまって残念だ。


 ◆


 後日聞いた話によれば、彼はあの後睡眠中に突如呼吸が停止しそのまま亡くなったそうだ。

 また、彼の死によってこの世に絶望した母親は自ら生を終え、一人残された父親は妻が多額の借金を隠していたことを知り衝撃を受けて体調不良になってそのまま衰弱していっているらしい。

 もっとも、私には関係のないことだ。

 私は私で幸せになるだけ。


 ◆


 あれから数年が経ち、私は今、夫と共に王国の中心にてケーキ屋を営んでいる。

 ここのところお客さんが増えてきている。
 営業は順調だ。
 忙しいけれど悪くない。


◆終わり◆
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