婚約破棄? そうですか、私は要らないということですね。では……貴方の人生はここで終わりとなります。

四季

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前編

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「今日から婚約者同士として、どうぞよろしく」
「こちらこそ……!」

 私と彼は婚約が決まった日にそう言葉を交わした。

 私は彼が好き。
 彼といる、それだけで、自然と心が綺麗になるようで。
 四六時中彼のことを考えてしまいそうなくらい、彼の魅力という沼にはまりきっていた。

 だが。

「悪いね、きみとの関係はここで終わりにするよ」

 彼からそう告げられて。

 視界が真っ暗になったような感覚。
 本当は暗くなっていないのに。
 驚くくらいの衝撃が脳を駆け抜けていった。

「そ……んな……」

 全身、あらゆるところが震える。

 きっと青ざめていると思う。
 何もかもまともには考えられない。

「どうして……」
「きみを一番とは思えなくなったんだ」

 彼ははっきりそう言いきった。

 その頃になってようやく悟る。

 ああ、私は彼の一番大事な人にはなれなかったんだ……と。
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