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後編
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するとセインの母親はいきなり涙目になる。
「フェブリアちゃん……そんな……たった一回で離婚だなんてひどぉい……」
セインの母親は瞳を潤ませつつ甘ったるい声を発する。
「お母様。たった一回のことで申し上げているわけではありません」
「えぇ、えぇ、えぇ……? そうなのぅ……?」
「これまでも浮気は日常茶飯事、愛人はたくさん作る、もう我慢の限界です」
「嘘よぅぅぅ……そんなのぉぅぅ……」
「信じたくないでしょうが事実です。ですから、私はもう、セインさんとは一緒に歩んでゆくことはできません」
この日、私はセインとその両親がいる家を出た。
実家へ戻ることに決めたのだ。
手続きはまだ完了していないけれど、あの家に居続けるのはもう嫌だ。そんな風に思っている私の、小さな小さな抵抗。それがこの行動だった。
それから一ヶ月ほどが経過し、離婚手続きは完了。
私とセインの関係は案外あっさりと終わった。
私と離婚した後、セインは子を宿した愛人と再婚したそうだ。だが、それでも懲りずに浮気を続け、また別の女性に子ができたらしい。そうしてややこしいことになり、結果、最初に子を宿した女性に多額の賠償金を支払うこととなったそうだ。
また、その女性が話を広めたため、セイン一家は近所の人たちから白い目で見られるようになって。最終的にその地区に居づらくなって、両親諸共引っ越すこととなったらしい。
もっとも、自業自得でしかないのだけれど。
◆終わり◆
「フェブリアちゃん……そんな……たった一回で離婚だなんてひどぉい……」
セインの母親は瞳を潤ませつつ甘ったるい声を発する。
「お母様。たった一回のことで申し上げているわけではありません」
「えぇ、えぇ、えぇ……? そうなのぅ……?」
「これまでも浮気は日常茶飯事、愛人はたくさん作る、もう我慢の限界です」
「嘘よぅぅぅ……そんなのぉぅぅ……」
「信じたくないでしょうが事実です。ですから、私はもう、セインさんとは一緒に歩んでゆくことはできません」
この日、私はセインとその両親がいる家を出た。
実家へ戻ることに決めたのだ。
手続きはまだ完了していないけれど、あの家に居続けるのはもう嫌だ。そんな風に思っている私の、小さな小さな抵抗。それがこの行動だった。
それから一ヶ月ほどが経過し、離婚手続きは完了。
私とセインの関係は案外あっさりと終わった。
私と離婚した後、セインは子を宿した愛人と再婚したそうだ。だが、それでも懲りずに浮気を続け、また別の女性に子ができたらしい。そうしてややこしいことになり、結果、最初に子を宿した女性に多額の賠償金を支払うこととなったそうだ。
また、その女性が話を広めたため、セイン一家は近所の人たちから白い目で見られるようになって。最終的にその地区に居づらくなって、両親諸共引っ越すこととなったらしい。
もっとも、自業自得でしかないのだけれど。
◆終わり◆
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